中学2年のころ、生徒に好かれていない数学教諭が担任だった。教えかたは下手くそですぐにキレるからその評価は当然といえる。数学はわりに得意だった私も授業を真面目に受けようと思えないレベル。そんな中行われた1学期の中間テストはみなボロボロで、追加のテストをすると担任は息巻いていた。 テスト当日、朝のホームルーム直後1限の授業が数学だった。一旦職員室に戻る担任、馬鹿な男子連中は相変わらず騒いでいる。その中のひとりが教卓を漁って何かを見つけた。「おいここにテスト問題があるぞwww」。見つけた生徒も馬鹿だが置き忘れた教師も馬鹿だな、馬鹿には関わらないほうがいい、私はそう思っていた。でもクラスの大半は違ったのだ。みんな我先にどんな問題なのかを見に教卓に駆け寄っていくではないか。女子の姿も何人かある。おいマジか。カンニングする気か。即バレるのは間違いないのに。いやそれだけでは済まない。何もしていない私まで