県は東日本大震災で発生したがれきの処理加速に向け、トヨタ生産方式「カイゼン」を取り入れる。本県のがれき処理率は2012年末の時点で27%にとどまっており、カイゼンの導入による作業の効率化で、目標としている14年3月末の処理完了を目指す。県は皮切りとして、29日に盛岡市でセミナーを開く。 カイゼンは13年度から本格的に導入。沿岸各地のがれき破砕・選別施設のうち、県が市町村から運営を委託されている4カ所(野田村、宮古市、山田町、大槌町)を中心に取り組む。 作業を請け負っているJV(共同企業体)の中からモデルJVを選定。トヨタのグループ企業社員が現場に定期的に出向き、作業工程に無駄がないか、迅速化できる部分がないかなどを直接指導する。内容は他JVと共有して効率化の取り組みを広める方針だ。