激動の2020年も気づけば残り3ヵ月、朝晩はめっきりと涼しくなって、ソースコードと戯れるのには絶好の季節になってきました。今回は、前回に引き続いてglibc2のNSS回りの話題です。 転回 この問題をメンテナMLに報告してあれこれ議論しているうち、メンテナの加藤さんが「lsをstraceしたら、libnss_files.so.2を開いている」旨を報告してくれました。 straceは、対象のプログラムが動作する際に使うシステムコールや開こうとするファイルを追跡するコマンドです。前回紹介したgdbがプログラムの動作を追いかけるコマンドなのに対し、straceはプログラムとOSとのやりとりを調査するコマンドと言えるでしょう。straceのことはすっかり失念していたので、さっそく手元でも試してみました。 $ strace /sbin/installer/ls -l |& cat -n 1 exec
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