タイプ1(英語: Type 1)は、ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンによって製造された小型自動車。その形から「ビートル」(Beetle) や、「カブトムシ」の通称でも知られる。 1938年の生産開始以来、2003年まで半世紀以上も生産が続き、国際的な自動車市場で多大な成功を収めた[1]。累計生産台数は2,152万9,464台[2]という、驚異的な記録を打ち立てた伝説的大衆車である。 卓越した自動車設計者のフェルディナント・ポルシェによって、1920年代以来長年にわたり希求されていた高性能小型大衆車のプランが、1933年にドイツ首相に就任した国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)党首アドルフ・ヒトラーの大衆政策と結びつくことで開発が実現した。1930年代当時としては最も先進的な小型乗用車であり、長年にわたって世界的な自動車市場の第一線で競争力を維持してきた。 1938年に量産型の