店内で気づいた点や要望を書き込む「お客様の声BOX」。スーパーや百貨店などでよく設置されているのを見かけます。そんな「お客様の声」をめぐって、弁護士ドットコムの法律相談コーナーにある相談が寄せられました。 相談者の男性が働く会社では、社員全員が閲覧できる掲示板に「お客様の声」が貼られるそうです。しかし中には社員の実名を挙げて「○○という社員を懲戒解雇しろ」「○○という社員の対応最悪」といった苦情もあり、公開処刑状態になっているといいます。 実名は隠すように頼んでも、「逃げずに自分の課題と向き合え」「悔しかったら名前を書かれないよう努力しろ」などと精神論を言われるだけで、上司は対応してくれないそうです。これってプライバシー侵害ではないのでしょうか。櫻町直樹弁護士に聞きました。 ●弁護士解説のポイント ・会社の行為が名誉毀損にあたるかどうかが問題 ・社会的評価を低下させる事実であっても、公共性
アダルトビデオ(AV)への出演強要問題をめぐっては、多くの業界関係者がネットを使って意見を表明している。しかし、女性に比べて、AV男優や監督が名前を出して情報発信していることは少ない。 一体、業界の男性たちはこの問題をどう捉えているのだろうか。ブログやツイッターで積極的に意見を発信している業界歴約30年の現役AV男優「辻丸」(つじまる)さんに話を聞いた。 前編となるこの記事では、辻丸さんが見聞きした強要の実態、後編では健全化に向けた業界内外の動きについての意見をまとめる。 ●無理やりAV女優にすることは減った −−AVへの出演強要を見聞きしたことはありますか? 僕は女の子が「AVなんて聞いていません」と言うのを脅したり、なだめたりという現場に出くわしたことはないんです。ただ、その手の話は昔よく聞きました。 たとえば、僕がデビューした頃に聞いた、有名AV監督の手口。その人はPVの撮影と称して
「ヤバイ速が、止まらない」「月間データ量制限ナシ!つまり永年使い放題!」「ギガヤバ革命進行中!」ーー。 モバイルWi-Fiルーターなどを提供する「UQコミュニケーションズ」(東京都港区)の広告について、「ギガ放題」というプランを契約した男性が、実際には速度制限があったとして同社などに損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京高裁は4月18日、会社側の責任を認め、2万1239円の支払いを命じた。 通信の契約について、裁判で賠償が認められたことは極めて珍しい。今回、決め手となった証拠は、販売店で契約した際のやり取りを録音した「音声データ」だった。 男性の代理人を務めた平野敬弁護士に、今回の判決の意義と録音の重要性などについて聞いた。(編集部・出口絢) ●裁判までの経緯は? 男性はなぜ裁判に踏み切ったのか。まずその経緯を振り返る。 訴えたのは、当時都内のIT関連企業に勤務していた20代男性。男性は201
子連れファミリーが外食先で困るのが、食事のボリューム問題だ。子ども向けメニューをうたった商品がない場合には、大人と同じメニューを注文するほかない。しかし「ボリュームが多いと、残してしまって申し訳ない。かといって、親の皿から取り分けしても、2/3くらいは子どもが食べてしまう」(マリ子さん・30代)からだ。 マリ子さんには、小学校低学年の子どもがおり、この問題に悩んでいたという。しかし、最近「ボリュームのあるチェーン系定食屋」という選択肢があることを発見した。「ご飯はおかわり無料で、店内にお釜ごと置かれています。子連れで行くと、取り分け用に茶碗をもらえるので、ご飯はそこからとり、おかずは私のお皿から子どもに取り分けています。夫と私の2食分だけしか頼んでいませんが、家族全員が満足できるんです」。 ただ、「3人で入店して、2人分の分量しか頼まないのは、問題があるのではないか」と不安もあるそうだ。入
ある日、出会い系サイトを運営している会社から「500万円当選しました」というメールが届いた。ならば、本当に支払ってもらおうと、その会社に対して裁判を起こしたら、結果的に100万円を支払ってもらうことができた――。そんな出来事を記したブログがこのほど、話題になった。 ブログによると、投稿者は2010年、メールを送ってきた業者を相手取って、「当選金」の支払いを求める民事訴訟を起こした。弁護士に頼らない「本人訴訟」として進めたが、その後、業者側との間で和解が成立し、100万円を支払ってもらうことに成功したのだという。 「●●万円当選しました」というメールは、いわゆる「迷惑メール」で、出会い系サイトなどへの登録を誘導したり、個人情報を入手したりするのに使われることが多い。一般的に、当選金は見せかけにすぎず、実際には手に入らないとみられている。 今回のケースは異例のことと思えるが、もし同じようなメー
タクシー大手・国際自動車(kmタクシー)のドライバー14人が、実質的に残業代が払われない賃金規則は無効だとして、未払い賃金を求めていた訴訟(第1陣)の差し戻し審判決が2月15日、東京高裁(都築政則裁判長)であった。ドライバーが逆転敗訴した。 ドライバーたちには名目上、残業代が支払われていたが、「歩合給」から割増賃金や交通費相当額が引かれる仕組みだったため、「実質残業代ゼロだ」と無効を主張していた。現在、この制度は改められている。 ドライバー側代理人の指宿昭一弁護士は、「この手を使えば、タクシー業界にかかわらず、残業代を払わなくても良くなってしまう」と警鐘を鳴らし、即日上告したことを明かした。 ●「労働効率性」を高める仕組みとして合理性があると判断 判決のキーワードは「成果主義」と「労働効率性」だ。 判決は、歩合給から割増賃金(=時間給)を引くのは、従業員に「労働効率性」を意識させ、残業を抑
お盆休みに遠出する人を悩ませる、帰省やUターンのラッシュ。交通機関が混み合うと、さまざまなトラブルが起きる可能性がある。その一例は、新幹線の自由席の利用者が、指定席を勝手に「占拠」してしまう問題だ。 今年の3月にも、ある大学教授が、空いている指定席に座っていたところ、車掌から自由席に移るように求められ、「来られたら移動ではダメですか」と抵抗したエピソードがツイッターで話題になった。 逆に、ネットの掲示板では、自分が予約した指定席に座ろうとしたところ、自由席の乗客に占拠されていて、トラブルになった事例が多く書き込まれている。空いてるからといって、勝手に指定席を占拠しても問題ないのだろうか。岡田一毅弁護士に聞いた。 ●契約上許されない行為 「JR各社の列車を利用する乗客は、JR各社と旅客運送契約を締結することになります。その契約内容は、旅客営業規則という約款の内容に基づいたものになります。 指
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く