ステレオの音質の善し悪しがルーム・アコースティックに左右される以上「部屋が悪い場合=部屋の音響を改善できない場合」には、「結局どんなに高価なステレオを買ったとしても宝の持ち腐れになりかねない=部屋が悪い場合には良い音でステレオを鳴らすのはあきらめるしかない」という悲観的な結論しかありませんでした。お客様に相談を受けても、部屋の状況が悪ければ「最初から自宅をコンサートホールに変えよう」という望みが完全に閉ざされてしまっていたのです。 しかし、今年になって「マルチチャンネル」に取り組んだ結果、ルーム・アコースティックの改善に「疑似5.1Ch方式(CS5.1)」が非常に有効であることを発見しました。簡単に説明すると、こういう事になります。いままでは壁からの反射音に頼っていた「ルーム・アコースティック」をスピーカーから「人工的に作りだした残響音を発生」させることで置き換えてやるのです。この方法なら