霊長類フォーラム:人獣共通感染症(第171回)10/01/2006 食品添加物として承認されたウイルス 米国食品医薬品庁は今年の8月18日に、食品添加物としてウイルスを使用することを承認しました。これはボルチモアにあるIntralytix, Inc.というベンチャーが開発したLMP102という添加物で、6種類のバクテリオファージが成分です。使用目的は、インスタントの肉製品、たとえばスライスしたハムなどへ包装前に振りかけてリステリア菌(リステリア・モノサイトゲネス)の汚染を防ぐためです。食品添加物としてウイルスが承認されたのは、これが初めてです。この会社では、今度は腸管出血性大腸菌O157やサルモネラに対する製品の実用化を目指しているとのことです。 バクテリオファージ(普通、ファージと省略)は、細菌を食べるウイルスです。ファージが食べる細菌は、それぞれのファージで異なります。この製品ではリ
霊長類フォーラム:人獣共通感染症(第116回)4/24/01 口蹄疫との共生 英国の屠畜場で2月19日に発見された口蹄疫はオランダ、フランス、アイルランドでも発生しました。大量の家畜の殺処分で山は越したのか、最近ではあまり大きなニュースではなくなりつつあります。 私は著書「キラーウイルス感染症」の終わりを、根絶の世紀から共生の世紀でしめくくりました。今回の口蹄疫の発生は、まさにウイルスとの共生の問題を提示したものとみなせます。この視点を中心に口蹄疫の問題を眺めてみたいと思います。 1.流行の原因ウイルス 口蹄疫ウイルスFoot-and-Mouth Disease Virusが正式名称ですが、米国ではHoofs and mouth diseaseという名前にこだわっている人が今でもいます。Foot(足)ではなくhoofs(蹄)に病変がでるためです。なお、なぜ、日本語で蹄口疫にならなかった
国立国会図書館におけるポルノグラフィの納本状況 木川田朱美,辻慶太 本稿では,Amazon.co.jpが扱う図書がNDL-OPACでヒットするかを調べる形で国立国会図書館における納本状況を調査し,ポルノグラフィのほとんどが納本されていない現状を明らかにする。 また,ポルノグラフィを刊行している出版社の納本状況を調査し,一般出版物は納本しているにもかかわらずポルノグラフィだけは納本していないといった結果も提示する。 さらに国立国会図書館,取次,出版社に聞き取り調査を行い,日本の現行納本制度の運用上における諸問題を考察する。 (きかわだ あけみ 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科) (つじ けいた 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
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