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ブックマーク / white-cake.hatenadiary.com (2)

  • 違いのわからない女 - wHite_caKe

    以前ある用事があって、何人かの友人と連れ立って、一面識もないドミノさん(仮名)という年配の男性のもとをたずねたことがありました。 ドミノさんは資産家の家に生まれ、ご自身も商売で成功したという裕福な方です。多少気難しさを持った方だと伺っておりましたので、私たちは全員緊張しておりました。 客間に通された私たちはぴんと背筋を伸ばし、ドアを見つめてドミノさんがいつ現れるか、ひたすらに待っておりました。 突然、ばたん、とドアが開くと、紅茶の香りがふわりと流れ、数人の女性がいっせいに部屋に入ってきました。 ある女性はティーカップが並んだ銀の盆を持ち、ある女性はケーキを持ち、ある女性はクッキーの入った皿を、ある女性は冷たい水の入ったコップとガラスのピッチャーを持っていたような気がします。 彼女たちは微笑みながらてきぱきと部屋の中を動き回り、気がつくと私たちの前にはケーキと紅茶とお冷の入ったコップが並び、

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  • wHite_caKe - 「傷ついた」、「傷つけたくない」、「傷つかずに生きられる人間はいない」、「傷つけることを恐れるな」等の言葉を聞く度に思い出すのは〜その2〜

    前回が問題編だとすると、今回は解答編ちゅーことになりましょうか。 私なりに彼がなぜ立ち漕ぎするひとを偽善者にカテゴライズするのか追求したら、大体こんなかんじになりました。 彼は自分の足が短いことを気にしており、そのことに苦しんでいる。 だから人前で椅子に座るのが苦痛で仕方ない。座高が高いから座れば一目で短足がばれてしまうというのが、彼の考え。そのくらいならずっと立っていたいと常々思っているし、実際昔はなるべく人前で座らないようにしていた。 「電車の座席」と「自転車のサドル」に腰を下ろすことは、特に彼にとって耐え難い。テーブルなどで隠してごまかすこともできない状態で、公衆の面前に自分の長い胴をさらすことになるから。 だけど彼は同時に、そんなことを気にしている自分を『臆病』で『欺瞞的』であると感じ、そのことにも心底嫌気がさしていた。 だから彼はがんばって、人前で座るようになった。サドルに腰を下

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