マンションの最上階。一般的には、「見晴らしのよい」「静か」「風通しがよい」……といった、良いイメージがあります。 その一方で、「マンション最上階=暑い」という話を耳にする方も多いのではないでしょうか。時にはサウナ状態、エアコンが効かない……なんて噂も。 そこで「本当にマンション最上階は暑いの?」そんな疑問に、多くの住宅診断の経験をふまえホームインスペクター(住宅診断士)が解説いたします。 「最上階=暑い」は昔の話になりつつある 確かに数十年前に建築されたマンションの場合、断熱は不十分なものが多く、最上階とその他の階との気温差は大幅に開いていることが珍しくありませんでした。 特にマンションの構造に使われるコンクリートは一旦温められるとなかなか冷えず、室内に熱を放射するため、いわゆる「サウナ状態」になりやすかったと言えます。 しかし、ここ十年くらいで、マンションの断熱性能は大幅に向上しました。