●今回の要点 日本の損保アクチュアリーの歴史を考える上では、 (1)積立保険の誕生(1963年)と長期総合保険の発売(1968年) (2)積立型基本特約の誕生(1986年) (3)年金払積立傷害保険の販売(1992年) (4)保険業法の全面改正(1996年)とそれによる損害保険会社への保険計理人制度の導入 (5)損害保険料率の自由化(1998年) (6)第三分野の相互乗り入れ(2001年) (7)自然災害リスクに対応した責任準備金積立ルールの整備(2005年) (8)損害保険会社の保険計理人の業務範囲の拡大(2006年) という8つの重要な事実があるが、中でも(欧米にはない)積立保険の誕生は日本で損保アクチュアリーが誕生するきっかけとなったものである。 積立保険のウエートは年々低下しており、他方、損保アクチュアリーの業務領域は拡大しつつあるが、積立保険は日本の損保アクチュアリーの「原点」で