オレンジ文庫編集長が語る、電子書籍と紙書籍それぞれの可能性 「紙が一軍、電子が二軍というわけではない」 「物語好きのあなたに贈るライト文芸レーベル」として2015年にスタートした集英社オレンジ文庫が、創刊6周年をむかえた。多部未華子主演の大ヒットドラマ『これは経費で落ちません!』(青木祐子著)や、テレビアニメ化されて人気を呼んだ『宝石商リチャード氏の謎鑑定』(辻󠄀村七子著)などのヒット作をおくりだし、多彩なラインナップを展開する同レーベルは、累計888万部を突破。読書好きの女性を中心に、広く支持を集めている。 集英社には長い歴史を誇るコバルト文庫があり(1976年創刊。2019年以降はeコバルト文庫として継続中)、オレンジ文庫で活躍する作家にはコバルト出身者も少なくない。近年ますます好調なオレンジ文庫と、新しいかたちで展開中のコバルト文庫について、オレンジ文庫編集長・手賀美砂子氏に話を訊