【北京=峯村健司】「みなさんが政府にどんな意見を持っているかを知りたくて、よくインターネットを見ています」。中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席が20日、中国共産党の機関紙「人民日報」の本社を訪れ、同社が運営するサイト「人民網」の掲示板「強国論壇」でネットユーザーにこう呼びかけた。 東シナ海のガス田共同開発を巡る日本との合意にもネット上で反発が出ており、胡主席も世論に対するネットの影響力が気になるようだ。 新華社通信によると、国家主席がネットに登場して交流するのは初めてという。強国論壇では政治的なテーマが扱われ、反日的な書き込みも多い。掲示板にある胡主席への意見を募るコーナーでは、インフレや医療問題への不満に交じって、日本の巡視船と台湾の遊漁船の衝突事故などに対して、日本政府に批判的な意見が目立った。 胡主席は、司会者のインタビューに数分間、答えただけでユーザーの質問には直接、回答