毎週初めに日本経済研究センターの、愛宕伸康主任研究員ら、景気および金融証券マーケットのウオッチャーが、焦点、勘どころを解説します。 もし東京がひとつの国だったら・・・--14年2月3日 主任研究員 愛宕伸康 【人を引き寄せる大都市「東京」】 今回は忙中閑話、都知事選挙も近いことだし、大都市「東京」について語ってみたい。筆者はスターバックスにも見放された鳥取という田舎の出で、さすがにもう電車のことを汽車とは言わなくなったが、長らく東京に暮らしながらいまだに「いやあ、東京は住むとこじゃないね」などとつい呟いてしまう根っからの田舎者だ。最近になってようやく「銀ブラ」のブラがブラジルコーヒーのブラだということを知った。はずかしい。ちなみに、日本銀行旧館を上空から見ると「円」に見える。消防庁のビルの高さは119メートル。東京人になるにはまだまだ時間がかかりそうだ。 日本は人口減少で大変だが、東京にい
都市別にみると、転入超過数のトップ3は東京23区、札幌市、福岡市となる(2011~13年計、参考2)。札幌と福岡は、実は、転入者の年齢構成がきわめて対照的な都市だ。にもかかわらず、両市が東京23区に次ぐところが興味深い。 札幌市は、高齢者の転入が目立つ。60代、70代、80代、90歳以上のいずれのカテゴリーも、転入超過数は全国で断トツの1位だ。北海道内では、多くの地域で病院経営が難しくなっているという。このため多くの病院が札幌市内への開設を進め、つれて高齢者の札幌移住が加速している模様である。ちなみに、北海道全体では47都道府県中2番目の人口転出超となっており(2011~13年計、最大は東日本大震災の影響を受けた福島県)、札幌市と姿がまったく異なる。 一方、福岡市は、若い世代の転入が多い。市内に学生数1万人を超える大学が複数ある。コールセンターやゲームソフト開発など若者中心の職場も多い。1
inside 産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。 バックナンバー一覧 1月12日以降、非鉄金属業界では、困惑顔が収まらない。インドネシア政府が、「新鉱物・石炭鉱業法」(新鉱業法)に基づき、未加工のニッケル鉱石などの禁輸に踏み切ったのだ。 インドネシアは、ニッケル鉱石では新興国だが、今では生産量で世界の1~2位を争うほどに勢いがあり、日本にとっては約40%を占める最大の輸入先でもある。 新鉱業法は、インドネシアで採掘されたニッケル鉱石などを自国内の生産設備で製錬・加工することを義務づけるもので、背景には“資源ナショナリズム”がある。 実は、この動きは2009年1月にインドネシアで新鉱業法が発令されて以来の流れであり、今年になってから突然出てきたものではない。09年当時は、詳細な内容が明かされず、これといっ
inside 産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。 バックナンバー一覧 マルハニチログループのアクリフーズ群馬工場で製造した冷凍食品から農薬が検出された問題は、1月25日に従業員の男が逮捕され、久代敏男・マルハニチロホールディングス社長らが引責辞任を発表するなど新たな展開を見せた。容疑者は逮捕されたものの、具体的な混入経路や動機などはまだ明らかになっていない。 回収対象品目640万点のうち、1月21日時点で85.9%が回収された。厚生労働省によると、商品との因果関係はいずれも不明ながら、該当商品を食べたことによる健康被害が疑われるとして各自治体が公表した事例が2799人に上った。 マルハニチロHDは回収費用35億円の計上や事件に伴う減産などで、14年3月期決算を当期利益で予想比35%減となる下方修正を発表
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く