ここ2、3年、「ビッグデータ」というキーワードが大きな注目を浴びている。その背景にはまず従来では取り扱うことのなかった(できなかった)様々なデータが近年急激に発生・顕在化してきているということがある。ハードウェア性能の向上やデータ処理技術の進歩により、従来捨てていたデータを容易に取り扱えるようになってきたことに加え、デバイスやセンサーの発達などにより、全く新しい種類のデータが発生してきている。[図1-1] こうしたデータは、大量(Volume)・高速(Velocity)・多様(Variety)という性質(総称して3Vと呼ばれる)を持ち、従来のデータ処理技術では取り扱いが困難であった。 しかし、先述したようにハードウェア性能の向上やデータ処理技術が進歩したことによって、こうした性質をもったデータであっても蓄積・処理・活用が容易に行えるようになってきた。ビッグデータを処理する技術は主に、デ
■概要 金融機関がウェアラブルデバイスを通じ、サービスの利便性をさらに高める可能性を探っている。普及が急速に進んだスマートフォンやタブレット等をハブにすることで、ウェアラブルデバイスから常時リアルタイムのデータ収集が可能になるため、データにより個人にあったコンテクスト(状況/環境)を加えることができると見ているのだ。しかし、デバイスを利用する個人の本人確認などセキュリティへの懸念も強く、これをいかにクリアするかが普及の鍵を握っている。 今年に入り、Galaxy GearなどのスマートウォッチやGoogle Glassなど、ウェアラブル(装着型)デバイスの動向が注目を集めている。ウェラブル技術自体は目新しいものではないが、これまでと異なるのは、スマートフォンやタブレット等の普及により、これらを常時ウェアラブルデバイスと通信させることにより、その活用方法が大きく広がることが期待されている点であ
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