三重県の鈴木知事は、20日の会見で、新型コロナウイルスの患者や家族の家に、石が投げ込まれたり、壁に落書きされるなどの被害が三重県内であったことを明かしました。 「誰がいつどこで感染するかわからない中、傷つけ合っても意味がない」(三重県 鈴木英敬知事) 鈴木知事は、「感染による差別は、絶対にあってはならない。差別が起きないよう呼びかけていく」としています。
安倍晋三首相が、新型コロナウイルス対策として全世帯に2枚ずつ配るとしている布製マスク。全国の施設などに、先行して届き始めていることが14日、日刊スポーツの取材で分かった。受け取った介護施設の関係者によると、マスクはやや小さめ。「配布されるなら使い捨てを」と、切実な声も漏れた。配送などの経費を含めると、約466億円が見積もられている「アベノマスク」。これから実際に受け取る国民は、どんな感想を持つのだろう。 【写真】マスクを着用し、首相官邸に入る安倍首相 ◇ ◇ ◇ 間もなく、国民に届けられる布製「アベノマスク」。それに先駆けて、厚労省から配布された布製マスクが、全国の介護施設などに届き始めている。九州地方にある認知症の高齢者が居住する施設の関係者は14日、日刊スポーツの電話取材に、マスクを今月初めに受け取ったと明かした。職員らが着用したところ、今回の布製マスクは、安倍首相が当初使
3月22日に発熱し、新型コロナウイルスに伴う肺炎で入院。病床からSNSやメディア出演などを通じて、新型コロナウイルスの症状や患者をめぐる状況について発信を続けてきたGlobality CEOの渡辺一誠さんが、このほど退院することになりました。 これで「軽症」と言うのか。新型コロナ感染で入院中、渡辺一誠さんの手記 退院にあたり、自身のフェイスブックで率直な思いを綴っています。その手記を、本人の許可を得て、一部編集の上お届けします。 あくまで手記であり、医学的に正確であるかどうかは明らかでない箇所や、症状や感じ方、考え方についての個人差などはありますが、貴重な記録としてご紹介させていただきます。 医療従事者の方々に敬意を表し、すべての患者さんのご快復をお祈り申し上げます。 2週間で陰性と「みなす」 皆様こんにちは。 今日は、恐ろしい事実をお話しします。 私、退院となります。 皆様には、長い間見
高須クリニック院長の高須克弥氏(75)が、8日、ツイッターで一致団結を訴えた。 新型コロナウイルスの感染拡大防止に対する安倍首相の緊急事態宣言に対して批判の声も高まっているが、高須院長は「みんなが助かるように動かないと自分も含めて全滅します。非常時にはてんでバラバラはダメです」と呼びかけた。 その上で、沈没した豪華客船タイタニック号を例に挙げて「タイタニック号では船長に従いました。人間としての暗黙のルールです。(馬)鹿は明文化しないとルールが守れません。悲しいことです」と賛否渦巻く現状を嘆いた。
専門家で組織する厚生労働省のクラスター(感染集団)対策班は、新型コロナウイルスの感染者が急増している東京都で、夜間を中心に営業する飲食店などで感染が広がっている可能性が高いとの見方を強めている。 都は、人混みへの不要不急の外出自粛を要請し、飲食店などに行くことを念頭に、夜間外出を控えるよう呼びかけた。関係者によると、複数の感染者が銀座や六本木の高級クラブなどを利用していたことが調査で判明した。クラスター対策班は、こうした場でクラスターが形成された可能性があるとみて分析を進めている。都内にはこのほか、新宿や渋谷といった繁華街が多くある。 政府の専門家会議は19日に公表した提言の中で、「密閉空間」「人の密集」「近距離の会話」の3条件がそろう場を避けるよう求めた。近距離の会話を伴う接客業の店について、専門家会議メンバーの押谷仁・東北大教授は「人が密集していなくても、1人の従業員が近距離で多数の客
<公衆衛生への国民の意識が高いからか、クラスターの封じ込めに傾注する対策が当たっているからか......> 新型コロナウイルスに関しては、まだまだ分からないことが多いわけです。ですから、3月19日に専門家委員会が表明した、日本は感染拡大の加速にはいたっておらず「持ちこたえて」いるが、「オーバーシュート(爆発的な感染拡大)」の危険はあり、依然として厳しい警戒が必要という指摘は、真剣に受け止めないといけないと思います。 【動画】新型コロナウイルスで若者が重症化するケースも 日本の新型コロナ対策に関しては、PCR検査の数が抑制されているという指摘があります。このため今後拡大するかどうかについては、議論があります。ですが、明らかに指摘できるのは、日本の場合は人口当たりの新型コロナの死亡率が非常に低いことです。 中国の場合は湖北省とその他を通算した平均値はほとんど意味がないので除外しますが、その他、
新型コロナウイルスの感染拡大により、聞かない日はない「PCR検査」。これまでは保健所から依頼された地方衛生研究所などが検査を行ってきた。尼崎市立衛生研究所(兵庫県尼崎市南塚口町4)もその一つ。17日午前0時時点で66件の検査を行い、阪神間の患者4人の陽性を確定した。まだ陽性が出ていなかった6日に検査手順について取材した。 【写真】新型コロナウイルスで脚光浴びる「ダチョウ抗体マスク」 公益財団法人尼崎健康医療財団運営のビル「ハーティ21」。JR塚口駅から徒歩十数分。下層階にプールやスポーツジム、各種検診エリアなどがあり、市立衛生研究所は5階にある。 研究所は1966年設立で、93年にこの地に。デング熱や風疹などの感染症、食中毒や河川水質汚濁…。普段から多岐にわたる検査を三つの部署が分担する。 新型コロナの検査を担うのは「感染症制御担当」。検査にあたる職員は基本3人で、この1カ月あまり、いつ来
3年前、愛知県で実の娘に性的暴行を加えた準強制性交の罪に問われ一審の無罪判決から一転して二審で懲役10年の判決を受けた父親が上告したことが分かりました。 被告の父親は2017年に愛知県内のホテルなどで抵抗できない状態の当時19歳の実の娘に性的暴行を加えた準強制性交の罪に問われ、一審で無罪判決を受けましたが検察側が不服として控訴していました。 裁判では、娘が当時抵抗できない状態だったかが争点となっていました。 3月12日の裁判で名古屋高裁は「長年にわたる性的暴行で抵抗する意思を奪い抗拒不能、抵抗できない状態だった」として一審の無罪判決を破棄。懲役10年の判決を言い渡していました。 被告の父親はこの判決を不服として上告。14日付で受理されたということです。
新型コロナウイルス(COVID-19)のPCR検査を「軽症でも早期から希望者全員が受けられるように拡充すべき」か、それとも「重症化の恐れがあるなど必要と考えられる人に限って行うべき」かで、議論が分かれています。 【画像】PCR検査の無償提供を訴えた孫正義氏のツイート とくに、前者の「希望者全員が受けられるようにすべき」という意見は、テレビのワイドショーなどで「感染症に詳しい」という一部の医師らの主張に乗って、繰り返し展開されてきました。「重症化させないためには早期発見・早期治療が必要」「新型コロナが心配で受診した人の不安を払拭することが大切」というのが主な理由です。 1日5000件以上も検査をしている韓国に比べ検査数が増えないのは、「政府が感染者を少なく見せかけるために抑えているからだ」「感染研(国立感染症研究所)がデータを掌握しようとPCR検査の拡充を妨害している」という“陰謀論”まで飛
【東京】2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会理事の高橋治之氏は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で今夏の五輪開催が難しくなれば、最も現実的な選択肢は開催を1、2年延期することだとの見解を示した。 高橋氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、理事会ではまだ五輪に対するウイルスの影響は議論していないとしながらも、スケジュール変更が他のスポーツイベントにどのような影響があるかを3月下旬の次回理事会までに検討する見込みだとしている。 電通元専務の高橋氏は、五輪中止、あるいは観客無しでの開催による経済的損失はあまりに大きいと述べた。一方、1年未満の延期については、米国の野球やアメフト、欧州のサッカーなど、主要プロスポーツの日程と重なる可能性が高いとの見方を示した。 米ケーブルテレビ(CATV)大手コムキャスト傘下のNBCユニバーサルは、東京五輪の米国での放映権に11
イタリアで、新型コロナウイルスの感染が急激に広がっている。ジュゼッペ・コンテ首相は、3月9日、北部のみに限定してきた移動制限を、10日からイタリア全土に拡大することを発表した。仕事など正当な理由がある場合のみ、移動が許可されるという。 イタリアの感染者数は9000人を超え、死者の数は463人と、中国に次ぐ世界第2位となっている。コンテ首相は「イタリアの将来は私たちの手にある。私たちは今まで以上に責任を持たねばならない」と宣言した。 9日、イタリアの保守系メディア『イル・ジョナーレ』に、「すべての患者に挿管はできない。60代以上は無理だ」というタイトルで、ミラノの医師のインタビューが掲載された。 医師は、現在患者におこなっている処置について、「エイズ用のウイルス薬などを投与していますが、うまく効くかはわかりません。できることは人工呼吸器の挿管です。患者の肺を休ませ、免疫が復活するのを待つだけ
新型コロナの陽性患者が、肺炎に加え髄膜炎を発症していたことが分かり、衝撃が広がっている。感染したのは、山梨県内の20代男性。先月28日と今月2日に、それぞれ別の医療機関を受診したが、検査は実施されなかった。自宅療養中の6日に部屋の中で倒れているのが発見された。 男性は重症で意識障害がある。持病はないという。これまで、重症化するのは高齢者と基礎疾患がある人とみられていただけに、恐ろしい症例だ。 男性の入院先の山梨大医学部付属病院はおととい7日深夜の会見で、病院独自で髄液のPCR検査をしたところ、陽性が確認されたと明かした。感染者が訴える頭痛は髄膜炎による恐れもあるとした上で、「これまで(診察で)見過ごされている可能性がある」と指摘。新型コロナによる髄膜炎は中国の論文にも記述があるという。 髄膜炎と新型コロナに関連性はあるのか。山野美容芸術短大客員教授の中原英臣氏(感染症学)はこう言う。 「イ
千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が昨年1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、傷害致死などの罪に問われた父親の勇一郎被告(42)の裁判員裁判の論告求刑公判が9日、千葉地裁(前田巌裁判長)で開かれ、検察側は「心愛さんの母親らの証人の証言は十分に信用でき、虐待行為で死亡させたことは明らか。凄惨(せいさん)で非道な犯行で、拷問と表現してもいい程」として懲役18年を求刑した。判決は19日に言い渡される見通し。 勇一郎被告はおととし12月30日~昨年1月3日ごろ、自宅で、心愛さんに暴行して胸骨骨折などのけがを負わせ、22~24日には食事を与えず、シャワーで冷水を浴びせ、飢餓や強いストレス状態にさせて心愛さんを死なせたなどとして起訴されている。 2月21日の初公判で勇一郎被告は、傷害致死罪の成立は争わないとしながらも「シャワーで冷水を浴びせ続けるなどの暴行をしたことはない」などと
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて岐阜県内の多くの学校で臨時休校が始まった2日、利用時間を拡大して開かれた小学校区の放課後児童クラブ(学童保育)。共働き世帯の子どもを預かる受け皿になるが、岐阜新聞「あなた発!トクダネ取材班」には「施設に子どもを集めては、感染リスクは(休校前と)同じなのではないか」と不安の声が寄せられている。県内の施設を訪ねると、検温や換気に加え、私語厳禁、児童同士は2メートル以上離れるといった徹底した予防態勢が敷かれていた。一変した学校の環境に、ストレスを感じた児童もいたようだ。 「あなた発!トクダネ取材班」特設ページ 新型コロナウイルスに感染した男性が通勤していた会社のある岐阜市では、学童保育で通常は30人ほどで使う1教室当たりの人数を5~10人程度に絞った。利用前や途中の検温、定期的な換気を行い、外遊びは禁止。子ども同士は教室で2メートル以上離れてもらうなど対策を徹
三重県議会の共産党会派が先月、SNS(会員制交流サイト)を通じて朝鮮学校の幼児教育・保育無償化に反対の主張を投稿した自民党員の男性に「人権感覚ゼロだね」「ヘイトそのもの」と批判する内容の書き込みをしていたことが14日、分かった。同会派は「不適切なコメントだった」として書き込みを削除した。 男性は先月20日、幼保無償化を求める朝鮮学校の請願に賛成した共産党会派の県議を取り上げて「どこの国の議員か」「共産党は日本の国に要りません」などとするコメントをフェイスブックに投稿した。 この投稿に対し、同会派は「人権感覚ゼロだね。国民から信託を受けて選挙で選ばれた県会議員です。それは民主主義否定、差別、ヘイトそのものですね」などとするコメントを男性のページに書き込んだ。 男性は同会派に「政党がこのようなことを個人のページに書き込むのか」と抗議。同会派は先月23日付で投稿を削除して「不適切なコメントがあり
令和という新しい時代を迎えるにあたっての、皇室のさまざまな行事を見て、あらためて日本人であることに何らかの感慨を抱いた人は少なくないだろう。無数の日の丸が振られる光景を見て、自らの中にある愛国心を確認することもできたかもしれない。 「隊長、すまねえ──」凄惨な戦争体験で培われた中曽根康弘の愛国心 一方で、愛国心という言葉は、往々にして警戒の対象となるようだ。朝日新聞などでは「愛国心」と戦前の体制を結び付けて心配するのが一つの定番となっている。また、どちらかといえば愛国心を唱える人よりも「危険性を懸念する」という人のほうがインテリっぽい扱いを受ける傾向もあるようだ。そのため、「日本が好き」と口にすることに多少の抵抗をおぼえる、という日本人もいる。 こうした風潮は戦後長らく続いており、今も根強いものがある。しかし、これらは一種のファッションに過ぎない、と厳しく批判するのは、平川祐弘・東京大学名
12月1日、関越自動車道で車が逆走し、運転していた男性(80)が死亡、衝突された車に乗っていた男女2人が重軽傷を負った事故。 群馬県警の調べにより、事故車両に似た車が逆走する前から異常な行動をとっていたことが新たに判明した。 【画像】事故車両が走った“異常”なコース 1日午後2時半ごろ、群馬県渋川市の関越自動車道で撮影された映像に映る、白い軽自動車。 自身が逆走していることに気付いていないのか、スピードを落とすことなく走り続け、前から走ってくる車が危うく避けるように見える場面も収められていた。 動画の撮影者: 私が乗っていた車がだいたい(時速)80kmくらいで走っていたんですけれど、それを軽々追い抜いていったので、(時速)100kmくらい出ていたんじゃないか… (運転していたのは)白髪の男性で、高齢者だったようです。まっすぐ前を見て、少し前のめりでハンドルにすがりつくような感じ。 この映像
5月に大津市であった保育園児ら16人が死傷した交通事故など社会に衝撃を与える惨劇は後を絶たない。一方、記事にならない事故の背後にも後遺症を抱えて終わりのない苦しみにさいなまれる当事者がいる。交通事故で負傷して11年、脳の障害で意思疎通のできない状態のまま入院している京都府内の男性と、その母親を取材した。男性にも過ちはあった。だがその代償はあまりに大きかった。 【写真】「魔の片側1車線」国道の事故で大破した車 2008年3月の府南部。高校の卒業式を終えたばかりの吉村侑紀さんは散髪に向かった。かわいがっていた愛犬を自宅の台所で抱き上げて顔を寄せる。「行ってくるわ」。母親の容子さんに告げ、ミニバイクで家を出た。 侑紀さんを見送ってから買い物に行っていた容子さんの携帯電話に病院からメールが入った。「侑紀君が事故に遭ったので来てください」。慌てて車で駆けつけると、息子は既に集中治療室。会話はできない
Q. 専門性が身に付かない ■学歴よりもコンパスを持つ 意外と意識している人はまだ多くないのですが、私たちはこれからすごく長寿の時代を生きることになります。たとえば100歳まで生きるとすると、90歳くらいまでは働くことになるでしょう。でも、約70年間1つの会社で働くなんてありえないですから、どこかで転職をすることになる。そうしたときに、専門性が身に付いていない人は生き残れないわけですね。 MITのメディアラボの標語に、“Compasses over Maps”という言葉があります。昔だったら、偏差値の高い大学を出て、大企業に就職して、そこで管理職になればそこそこ生きていけた。それが人生の「地図」だったわけですね。でも今の時代、地図はどんどん変わっていく。昨日までそこにあった橋が急になくなったりするわけですよ。コンパス、つまり進むべき方向を見定めて前に進む力が必要になってくる。それが専門性で
【ソウル=桜井紀雄】韓国で、日本に甚大な被害をもたらした台風19号に関するニュースは、日本に上陸する前から大きく報じられてきた。今年は例年になく複数の台風が韓国にも接近し、少なくない被害を与えてきたからだ。さらに今回は過去最悪ともいわれる日韓対立を反映した見方も目立った。 「日本の安倍(晋三首相)は嫌いだが、善良な市民たちの災難には胸が痛い」。韓国で日本の台風被害を伝えるインターネット上のニュースには、台風被害を揶揄(やゆ)するコメントも一部寄せられたが、政治と天災は別で、「国民に大きな被害がないことを祈る」といった書き込みが相次いだ。 台風に備えた買い込みで商品がほとんどなくなった日本のコンビニエンスストアやスーパーの写真がネットニュースなどで取り上げられ、話題を集めた。インスタントラーメンなど韓国製品だけがたくさん残った商品棚が写されたものだ。命にかかわる災害を前にしても日本人が韓国製
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