タグ

書評に関するmaroon_lanceのブックマーク (4)

  • 【本】丸山豊『月白の道』: 読書放浪記録

    (丸山豊『月白の道』(創言社、1987年(新訂増補版))) 太平洋戦争中、北ビルマのミイトキーナで戦い、辛くも生還した軍医による回想記。著者は戦後、医院を開業するとともに詩人としても活躍し、1991年、その業績を称えて、郷里久留米市が「丸山豊記念現代詩賞」を創設している。 北ビルマ・雲南戦線における過酷な戦場の一つ、ミイトキーナで、第56師団(龍(たつ)兵団)の歩兵団長である水上源蔵少将の側近として戦った軍医中尉の戦記である。戦後、現代詩人として高い評価を得た人物による記録であるためか、どことなく叙情的で幻想的な雰囲気を持つ作品であり、そうした作風が、ある意味では戦いの凄惨さをより一層際立たせている。 太平洋戦争開戦後、著者の属する坂口支隊(坂口静夫少将指揮)はミンダナオ、ボルネオ、ジャワ上陸戦に勝利し、その後、龍兵団体に再合流して北ビルマの戦いに参加する。昭和19年、第18師団(菊兵団

  • 軍人だけど、紳士です - 「第二次世界大戦紳士録」 - 偏読日記@はてな

    第二次世界大戦紳士録 「潔癖症なのにペットのガチョウを溺愛する将軍」 「運動神経に難がありしょっちゅう転んで負傷する眼鏡っ子参謀」 「出自の華やかさと裏腹に潜水艦を愛した華族軍人」 「『戦場で急に盲腸になったら嫌だから』と痛くもない盲腸を摘出してしまった航空戦隊司令」 「あまりにも背が高すぎて艦内での行動に支障をきたす艦長」………… 「紳士録」の名の通り、ドイツ軍・日軍を中心に第二次世界大戦前後の各国の有名士官将官達の人となりをまとめたのが書。が、ただ彼らの経歴・戦歴をまとめてイラストで彩っただけのようなとはひと味もふた味も異なります。 経歴を紹介することより、彼らの人物・逸話を紹介することに力を注いだ構成はとにかく面白いの一言。 歴史に名を残した軍人達もプライベートでは一人の人間という、考えるまでもなく当然の話を改めて実感させてくれます。この記事の冒頭で冒頭で取り上げたのは全て

    軍人だけど、紳士です - 「第二次世界大戦紳士録」 - 偏読日記@はてな
  • 衝撃の書物 - 梶ピエールのブログ

    墓標なき草原(上) 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録 作者: 楊海英出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/12/18メディア: 単行購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (10件) を見る 墓標なき草原(下) 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録 作者: 楊海英出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/12/18メディア: 単行購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る Acefaceさんにtwitterで教えてもらったので早速購入。楊海英氏が掘り起こしてきた文革期の内モンゴルで起きた虐殺の資料と関係者への聞き取りを基に一般読者にも読みやすい形にまとめたもの。ちょっと読んだだけだがこれは確かにすごい。休みの間にじっくり読もう。

    衝撃の書物 - 梶ピエールのブログ
  • 近衛読書中隊 現代史の対決

    秦郁彦『現代史の対決』文藝春秋 お盆の古祭りで購入。1998年から2002年に主に『諸君』に掲載された文章を纏めたもの。この頃は、”自虐史観”に対する”自由主義史観”が台頭して来ていたが、まだ”自虐”側もそれなりに頑張っており、そして何より田母神や在特会といったモンスターが現出していなかった。そういう時代の空気を反映して、先生も随所に筆が滑っている(要するに足元を気にせず心置きなく自虐側をおちょくれた時代ということだ)。例えば件の女性国際戦犯法廷でインドの判事が欠席したことについて東京裁判で唯一人、少数意見を書いた有名なパル判事の”亡霊”に叱られたせいかもしれない。 なんてのは全く書かずもがなだし、天皇訪英時の元イギリス人の要求について、”『戦場にかける橋』のアレックス・ギネスが聞いたら何というだろうか”などと言うのは全く意味不明だ。シドニー五輪に際してのオーストラリア政府がなんとかアボ

  • 1