本当に停電するか直前まで分からない理由 初日の混乱を招いた原因の1つに、準備期間があまりに短かく、一般市民に周知できなかったことが挙げられる。改めて振り返ってみると、まず東京電力サイトの情報掲載が遅かった。テレビやラジオで「詳細はホームページで」とさかんに言っているにもかかわらず、深夜にならないと情報が掲載されず、掲載されてもアクセスが集中してダウンロードできない時間が続いた。 ようやくダウンロードした資料は、電力会社の内部資料をそのまま見ているようだった。電気の供給エリアが変電所など送電設備によって決まるため、県境など一般的な区分とは異なる。その事情を知らない人は、どうしてこのようなグループ分けになるのかが分からなかっただろう。 また、対象エリアでは「本当に停電するか」が分からずに不満を募らせる場面もあった。実際に停電するかどうかが直前まで分からないのは、電力需給の予想が難しいためだ。「