欲しいと思っていた商品が数秒でかごに入り、1分もかからずに注文を終えられる。毎日の買い物体験を激変させる新しいネットスーパー「Green Beans(グリーンビーンズ)」を、イオンが2023年7月10日に開始した。基盤となるのは、英オカドグループのAI(人工知能)を用いた技術だ。オカドの技術を活用した新たな物流システムで、高いCX(顧客体験)を得られるネットスーパーサービスの提供を狙う。
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「アジアで最も優れた書店」「世界で最もクールな百貨店」。世界中でその店づくりが高く評価されている誠品生活が2019年9月27日、東京・日本橋に上陸する。誠品生活は名実共に台湾を代表するブランドだが、日本でその実力を知る人は少ない。謎に包まれた、本当のすごさとは何か。 「春なれや 名もなき山の 薄霞」。俳聖・松尾芭蕉の句を漢字で記した照明が、柔らかな光を四方に広げる。アーチ状の柱を配した通路の両脇には大きな書棚と、藍色ののれんを掲げた商店がにぎやかに軒を連ねていた。 江戸時代の日本橋のにぎわいを描いた歴史絵巻「熈代勝覧(きだいしょうらん)」をモチーフに、古今が交わり、新旧が溶け合う空間を作り上げたのは「誠品生活日本橋」。2019年9月27日、三井不動産が東京・日本橋にオープンする新商業施設「コレド室町テラス」のメインテナントとして、台湾から日本初上陸を果たした。 売り場面積は約2900平方メ
ヤマト運輸は2019年5月30日、24時間いつでも誰とも顔を合わせることなく荷物の受け取りや発送ができるセルフ型店舗「クロネコスタンド」を東京江東区にオープンした。ユーザーの利便性を高めるとともに、再配達を減らし、人手不足の解消に役立てたい考えだ。 経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、2018年の日本国内の消費者向け電子商取引の市場規模は、18.0兆円(前年16.5兆円、前年比8.96%増)に拡大。インターネットを使って物品を購入することは、もはや珍しいことではなく、人々の日常に浸透している。 ネット通販が年々増加する一方で、物流業界の慢性的な人手不足が問題になっている(関連特集「再配達撲滅 ネット通販「物流」革命」)。受取人の不在による再配達の増加が最大の要因だ。今回のクロネコスタンドを利用すれば、配達員が何度も再配達に訪れたり、利用者と電話でやりとりする必要がな
QRコード決済サービス事業者が、高い還元率のキャンペーンを打ち出して、ユーザーにキャッシュレス決済の利用を促す構図は、2019年になっても依然として変わっていない。 例えばLINE Payは2019年4月18日から30日まで、文字通り“平成最後のキャンペーン”として、最大20%(上限1万円)を還元する「平成最後の超Payトク祭」を実施した。直前の4月17日にリリースした専用アプリ「LINE Pay」を使って、ユーザーがコード決済した場合、上限1万円が還元された。 また、メルカリの全額出資子会社であるメルペイも、4月26日から5月6日まで、ユーザーが支払った金額の50%を翌日にポイントで還元する「メルペイまるっと半額キャンペーン」を実施した。最大還元額こそ2500円相当(2500ポイント)と競合相手のキャンペーンに比べると低めだが、非接触決済の「iD」とコード決済の両方に対応。かつセブン-イ
フランス発スポーツ用品専門店「デカトロン」の日本1号店が、2019年3月29日にオープン。世界51カ国に1500店舗を展開し、売上高は約1兆4000億円。企画開発から販売まで手がけ、低価格で高機能なオリジナル商品を提供する。スポーツ用品のガリバー企業は、日本で受け入れられるのか。 阪急西宮ガーデンズ東モール3階にオープンしたフランス発スポーツ用品チェーン「デカトロン」の日本1号店。売り場面積約1800平方メートルに約1万8000種類の商品をそろえる 340円のバックパックに3590円のテント、とにかく格安 兵庫県西宮市にあるショッピングモール、阪急西宮ガーデンズが開店する午前10時。シャッターが開くと同時に、数人の客が一目散に駆け出した。お目当ては本館3階東モールに出店したスポーツ用品店「デカトロン」。店舗の入り口では全スタッフが列になり、拍手と歓声で客を出迎える。お祭り騒ぎのようなオープ
職人御用達のイメージが強かったワークマンが、時代の先端に躍り出た。2018年9月、一般向けの新業態「ワークマンプラス」の出店を開始。プロ品質のカジュアルウエアが激安価格で並び、ワークマンから縁遠かった消費者が飛びついた。他社がまねできない安さは、綿密な計算の上に成り立っている。 日経トレンディ「2019年ヒット商品ベスト30」1位に「ワークマン」が選ばれた。「ポストユニクロ」との評価も高い同社の強さの秘密に迫った特集記事を紹介する。(2019年11月1日追記) 知られざるベストセラーがある。ワークマンの商品カタログだ。発行部数は約40万部。春夏と秋冬で商品を入れ替えるため、年間80万部を発行している。 このカタログはインターネット上でも公開しており、「ネットではそれ以上の方が見ている。しかも全100ページ程のうち8割のページが読まれている」。こう語るのは、ワークマンの土屋哲雄常務だ。カタロ
世界51カ国に約1500店。売上高1兆3000億円(2018年度)で業界1位の巨人が、ついに日本へ上陸する。フランス発、世界最大のスポーツ用品店「デカトロン(Decathlon)」だ。激安かつ高機能、多種多様なスポーツをカバーする品ぞろえで世界を席巻する “黒船”の正体をいち早くひもとく(デカトロン日本1号店のオープンに合わせ、特集1回目を再掲載しています)。 2019年3月29日、日本に初上陸する「デカトロン」。スポーツ用品チェーンとして世界最大の売上高を誇る。写真は仏リール本社内のキャンパスと呼ばれる大型店 「住みたい街ランキング」関西版(リクルート住まいカンパニー)で6年連続首位に立つ、ニシキタこと西宮北口(兵庫県西宮市)。絶大なブランド力を誇るこの街の顔というべき商業施設「阪急西宮ガーデンズ」がこの春、大きく生まれ変わる。 リニューアルするのは、全館の約3割に当たる73店舗。中でも
フランス人の誰もが1つは持っているブランド──。それが、デカトロンだ。フランス全土に店舗を持ち、街を歩けば、愛用者と出会う。スポーツブランドは数あれど、なぜデカトロンは人々をここまで魅了し、暮らしに根付いたのか。現地の人々の声を通じ、比類なきブランド力の源泉を探った。 世の中に存在するスポーツを網羅する勢いで、デカトロンの商品は増え続けている。その影響力の強さを、まざまざと感じさせる出来事があった。 2019年2月26日(現地時間)。デカトロンは、ランニング用のヒジャブ(イスラム教徒の女性が頭を隠す布)の発売をフランスで取りやめると発表した。モロッコ人女性からの要望でつくり上げた商品だ。 「世界中の女性がスポーツを楽しめるように」というデカトロンらしい思いで発売を計画したが、フランス国内では、これが政治家を巻き込んだ大論争に発展した。 一部の議員がデカトロン製品のボイコットを呼びかけ、デカ
LINE、楽天、NTTドコモ、ヤフー、それにメガバンク……。2017年から18年にかけて、スマートフォンアプリを使ったQRコード決済サービスへの参入、サービス強化が相次ぐ。6月末には、LINEを皮切りに小売店が負担する決済手数料を0%にする動きも出て、普及を後押しする。QRコード決済はなぜこれほど注目されるのか、これまでのキャッシュレス決済の手段と何が異なるのか、普及の可能性は高いのか、勝ち残る企業はどこか──、本特集を通じて解き明かす。 「『LINE Pay』はQRコード決済に限り、初期費用、加盟店決済手数料共に0円にする」 LINE Payの長福久弘取締役COO(最高執行責任者)は18年6月28日、そんな強烈なQRコード決済の普及策を明らかにした。LINEが千葉・舞浜で開催した戦略発表会でのことだ。前日には、個人間でお金をやり取りできるアプリ「pring(プリン)」を利用したQRコード
前代未聞のヒットを記録している独立系アニメ『この世界の片隅に』がブレークした理由を探る連載の後編(前編はこちら)。クラウドファンディングで多大な支援者の存在が明らかになり、映画業界の空気は一変した。その後、2015年7月にパイロットフィルムが完成し、試写会を開催。出資する企業が続々と名乗りを上げ、映画化の流れが一気に加速していった。 映画館からの上演依頼が続々 ―― クラウドファンディングで資金が集まり、応援団もできた。その他の効果は? 真木: クラウドファンディングでの盛り上がりに真っ先に反応して、問い合わせてきたのが全国各地の映画館でした。東京では渋谷と新宿、地方では広島や大分の映画館。僕は「やった」と思ったね。つまり、映画館というのは、映画を見に来る人に対して商売している流通の最後の人たちじゃない。映画が終わった後にロビーで観客が「面白かったね」と話している様子とか、パンフレットがど
大手映画会社が製作したさまざまな洋画、邦画が正月映画として全国各地のスクリーンで上映されるなか、ミニシアターでの上映から始まった独立系アニメ作品『この世界の片隅に』が前代未聞のヒットを記録している。2016年11月のスタート時の上映館数は63館だったが、各館が満席になったり立ち見が出たりと、そのあまりの人気ぶりに全国の映画館から上映依頼が殺到。2017年1月上旬には一気に50館が追加され、累計上映館数は約200館と、当初の3倍に急増する。独立系映画がなぜメジャー級のヒットを記録しているのか。ヒットの大きな要因の一つであるクラウドファンディングの活用をどのように成功させたのか。制作を統括し、クラウドファンディングを仕掛けたGENCOの真木太郎プロデューサーに、その全貌を聞いた。 『この世界の片隅に』は太平洋戦争時の軍港だった広島の呉を舞台に、10代の主婦である主人公のすずとその家族が過ごした
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