時計の世界では、何度となく浮上しながらも、常に論争を巻き起こし得る話題がいくつかある。日付表示もそうした話題のひとつだし、限定モデルの話題も然りだ。そしてもちろん、ロレックスについては、ほとんどどんなことでも話題になる。普段なら礼儀正しい愛好家の間で痛烈なやりとりが交わされることも、珍しいことではない。そして、そうした話題がもうひとつある。オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン、パテック フィリップという3つのスイス時計メーカーが「ビッグ3」と呼ばれることに関する疑問である(この3社については、「世界三大ブランド(Holy Trinity)」と呼んでも結構。そう呼んでいる人もいるのだから)。