北朝鮮の金正恩党委員長が26日から専用列車で北京を訪問し、27日までに複数の中国共産党の指導者と会談したことが各メディアの取材で明らかになった。韓国のデイリーNKは25日までに、北朝鮮と国境を接する遼寧省丹東市の鉄道駅での異変を察知し、翌日にはいち早くこの動きを報じた。 また、続いて北京でも中国当局が厳戒態勢を敷いていることが明らかになり、いよいよ金正恩氏訪中の可能性が濃厚となった。 鉄道で「大爆発」事故こうした動きを追う上で、参考になったのが中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で出回っていた現地情報だ。とくに中国の鉄道各駅が微博で発信する遅延情報は、中朝国境から北京へ向かう特別列車の動線を浮き彫りにした。 しかしそれも、間もなく発信されなくなり、過去の情報も削除された。理由は言うまでもなく、金正恩氏の身の安全を図るためだ。 金正恩氏は、北朝鮮における独裁権力を盤石なものにしたように見える