カナダの二大鉄道会社と労働組合との協議が不調に終わり、国内鉄道網の約8割を占める両社の業務が22日未明に停止された。1日当たり約10億カナダドル(約1070億円)の貿易を担う北米サプライチェーンの大動脈が遮断される。 米東部時間22日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)の交渉期限を過ぎた後、カナディアン・ナショナル・レールウェイとカナディアン・パシフィック・カンザスシティーの9000人以上の従業員は職場から締め出されることになっていた。 労組のチームスターズ・カナダ鉄道会議がスケジュールや労働者の疲労軽減方法を巡り、ストライキに踏み切ることを投票で可決した後、両社は組合側との合意をまとめることができなかった。