料理に欠くことのできない調味料の1つ、塩。素材の味を引き出し、甘みや旨みを引き立てるこの調味料は、台所で必須の存在である。もし仮に他の調味料がなくても、塩さえあればなんとか料理の格好がつくというものだ。素材が悪くても塩がうまければ、不思議と料理はおいしく仕上がる。 その塩に、黒い色ものが存在していたのをご存知だろうか? その名も「黒い塩」。ごまのように見えるがごまではない。正真正銘の塩なのである。 この塩は、秋田県男鹿市にある株式会社男鹿工房が製造販売しているものだ。商品説明によると、孟宗竹に男鹿半島の塩を詰めて、竹炭焼釜で焼いて作ったそうだ。つまりは焼塩のようである。 商品を購入し、まずは匂いを嗅いでみる。特に匂いらしきものは感じない。少し舐めてみると、かすかに竹炭の香ばしさが口に広がる。 ためしにゆで卵にかけてみたところ、まるで黒ゴマのようになってしまった。味はというと、やはり竹炭の風