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  • 「プーチンの戦争」が揺らす世界の秩序【鈴木一人】【奈良岡聰智】【細谷雄一】【小泉 悠】

    『公研』2022年4月号「緊急対話」 ※肩書き等は掲載時のものです。 2月24日ロシアウクライナに全面的な侵攻を開始した。 なぜこのタイミングで戦争は始まったのか? この戦争は今後の世界にどのような影響を与えるのだろうか。 なぜ今プーチンは侵攻を始めてしまったのか? 鈴木 2月24日ロシアウクライナに全面的な侵攻を開始しました。事前に兆候が広く伝えられていたにも関わらず、なぜ国際社会はロシアを止められなかったのか。まずはこの疑問が思い浮かび上がりますが、この答えは国際政治学的にはとてもシンプルです。結局のところ、核大国ロシアに真っ向からぶつかり合うことをどこの国も求めていなかった。しかし、戦争を実際に目の当たりにすると、プーチンの判断に世界中が驚かされることになりました。いつ戦争を始めてもおかしくないと見なされながら、実際にウクライナに侵攻したことは意外なこととして受け止められたわけで

    「プーチンの戦争」が揺らす世界の秩序【鈴木一人】【奈良岡聰智】【細谷雄一】【小泉 悠】
  • 「国際社会」って誰?【 鈴木一人】

    『公研』2022年9月号「めいん・すとりいと」 ロシアウクライナ侵攻はどこから見ても国際法の違反であり、正当化の余地はほぼないと思われる。その結果、当然のように「国際社会」はロシアの軍事行動を非難し、ロシアに対して何らかの罰則や制裁を加えるべきである、と議論される。確かに、国連総会におけるロシア非難決議には140カ国が賛成し、国際社会の大多数が、ロシアの行動を非難する立場を示した。しかし、中国やインドなどは棄権し、非難決議に加わらなかった。さらにロシアの人権理事会での資格停止を求める決議では、賛成が93カ国であり、反対は24カ国、棄権も58カ国であった。 さらに言えば、制裁に加わっているのはG7やEU加盟国、オーストラリアやニュージーランドなど、いわゆる「西側諸国」と言われる38カ国であり、「先進国クラブ」と呼ばれるOECD加盟国であっても制裁に加わっていない国は少なからずある。このよう

    「国際社会」って誰?【 鈴木一人】
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