フィギュアスケートのバンクーバー五輪シーズンが、16日からのグランプリ(GP)シリーズで本格的に幕を開ける。 初戦のフランス杯女子では、いきなり昨季GPファイナルを制した浅田真央(中京大)と、世界選手権優勝の金妍児(キムヨナ)(韓国)の、五輪の金メダル候補同士が対戦。男子は、日本のエース高橋大輔(関大大学院)が故障から復帰、トリノ五輪金のエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)らも現役に返り咲き、大混戦が予想される。大舞台に向けた、熱い戦いの見所を探る。(宮崎薫) トリノ五輪に出場できない15歳が、快進撃で世界を驚かせたシーズンから4年。いよいよ、19歳の五輪への挑戦が幕を開ける。 「昨季挑戦したことを生かすシーズンに」。開幕にあたって、浅田はそう誓った。昨季の最大の挑戦は、武器のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を磨くことだった。12月のグランプリファイナルでは、女子では国際大会初となる「フ