2010年1月12日の新聞報道で、ヌーヴェル・ヴァーグの牽引者エリック・ロメールの訃報(11日他界)が伝えられた。 かつて「覚書」として記録した「優雅で繊細な古典的恋愛喜劇」作家としてのロメール論を以下に貼付することで追悼にかえたい。 【優雅で繊細な恋愛喜劇あるいは偶然という至福】 フランス映画といえば、ヌ−ヴェル・ヴァ−グすなわち、ゴダ−ルやトリュフォ−がただちに想起されるが、当時たんなる娯楽作品とみなされていたハワ−ド・ホ−クスやアルフレッド・ヒッチコックのフィルムに正当な評価を与えたのがヌ−ヴェル・ヴァ−グの批評家たちだった。 そのヌ−ヴェル・ヴァ−グの長兄がほかならぬエリック・ロメ−ルであり、彼こそが真のそして最後のヌ−ヴェル・ヴァ−グを代表するヒッチコック=ホ−クス主義者なのである。 エリック・ロメール コレクション 海辺のポーリーヌ [DVD] 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
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