第3世代携帯電話の高速化やWiMAX、次世代PHSなど、ワイヤレスの世界に本格的なブロードバンド時代が到来し始めた。だがワイヤレスの高速化は限りある資源の電波周波数を必要とする。国内の電波周波数がひっ迫する中、ユーザーや通信事業が利益を享受できるワイヤレスサービスのあり方とは何か?米ArrayCommのマーティン・クーパー会長に聞いた。 クーパー会長は、1973年に米Motorolaで世界初の商用携帯電話機の開発を手がけた「携帯電話の父親」として知られる。Motorola退社後は無線通信の制御技術を手がけるArrayCommを創業し、ユーザーサイドに立った無線のユビキタス化を提唱している ITmedia ワイヤレスブロードバンドにはさまざまな規格が登場し、2008年から順次商用サービスが始まります。現在のワイヤレスサービスの動向をどのように見ていますか。 クーパー会長 今のワイヤレス世界の