京都大学生態学研究センターの鈴木俊貴氏らの研究グループは、鳥類のシジュウカラが、文法のルールを鳴き声に当てはめ、初めて聞く鳴き声の組み合わせであっても正しく「文章」として理解することができる、という事実を明らかにした。 【こちらも】ホンダと京大、「人に寄り添うAI」を共同開発へ シジュウカラは鳥類スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属に属し、ユーラシア大陸東部や日本に広く分布する。大きさはスズメと同じくらいで、ツィピー、ツィピーと鳴く。 絶滅危惧種でもなければ、これといった家畜利用が知られているわけでもない。ありふれた、日本でも馴染みのある、小さな野鳥に過ぎない存在であった。 ところが2016年、総合研究大学院大学の研究チームによって「知られている限りではヒト以外において唯一、文章を理解する能力がある生物種である」という可能性を示す研究報告がなされ、にわかに注目が集まることとなったのである。