「もう現役ではないから」と、三つ揃いのスーツ姿で登場したのは、いかにも律儀な彼らしかった。 11月22日に行なわれた北海道日本ハムファイターズのファンフェスティバル。当日は、今季限りで現役を引退した稲葉篤紀(42)の雄姿を一目見ようと、札幌ドームに4万人近いファンが詰めかけた。 サイン会にトークショーなど、さまざまなイベントに引っ張りだこだったが、どこの会場でも稲葉見たさの人だかりができた。中には、稲葉から直接、言葉を掛けられ選手カードを受け取った嬉しさのあまり、泣き出すファンまで現われた。 かつて北海道でこれほどファンから愛された野球選手がいただろうか。 稲葉の座右の銘は「全力疾走」だ。どんな時でも一生懸命。ライトの守備位置につくときに、ベンチから全速力で走っていく姿は、有名な「稲葉ジャンプ」と共に彼のトレードマークのひとつだった。 そのひたむきなプレースタイルとまじめな人柄が北海道のフ
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