米衣料品大手ギャップは19日、低価格ブランド「オールドネイビー」を日本市場から撤退させると発表した。全53店舗を来年1月までに閉鎖する。日本の1号店は2012年7月に東京で開店したが、約4年で撤退を決めた。 オールドネイビーは手ごろな価格の衣料品を中心に扱っているが、日本市場は「ユニクロ」などとの販売競争が厳しく、売り上げが伸び悩んでいた。日本での売上高の詳細は明らかにしていない。今後は北米や中国、メキシコなど高い成長が期待できる市場に力を入れるという。ギャップはこのところの業績低迷で世界規模でリストラを進めており、今回の日本撤退もその一環となる。 一方、主力ブランド「ギャップ」や比較的高価格帯の「バナナリパブリック」については「日本は引き続き重要な市場」とし、営業を続けるという。(ニューヨーク=畑中徹)