So Cute……。そう一言だけ書いて記事を終えたい。それくらい『名探偵ピカチュウ』(2019年)に登場するポケモンは可愛い。俗に「目の保養」というが、本作もまさにそれだ。ツイストの効いた物語や、ピカチュウと親を亡くした青年のバディ関係も楽しい。けれど、一番のキモは完璧に実写化されたポケモンたちだ。ポケモンがいる世界に浸れる。それだけで十分に幸せな気持ちになれるし、満足できてしまう。もちろん、これは世代の関係も大きい。私は現在33歳で、初代ポケモンこと「赤」「緑」の直撃世代だ。ポケモンショックも体験できたし、世紀末を前にしたオカルトブームもあって、「ポケモンショックで超能力に目覚めたヤツがいるらしいぜ!」という都市伝説にワクワクすることもできた。そんな私にとって「ポケモンが実在している世界」は少年時代に夢見た世界だ。 話を映画に戻そう。本作で特筆すべきなのは、ポケモンを1種ごとに異なったア