ここは小さなデザイン事務所。 ある日とつぜんデザイナーが失踪し、代わりにロゴデザインを引き受ける羽目になった営業担当の丸栖(まるす)。 書体知識ゼロのまま悩む彼女のもとに現れたのは…。 新進気鋭のマンガ家・芦谷國一さんの手がける、ちょっと不思議な欧文フォント入門コミック! はじめまして ヘルベチカはハース社の「19世紀のグロテスク書体に似せた新しい書体が欲しい」という依頼を受け、書体デザイナーのマックス・ミーディンガーとエドゥアルト・ホフマンによって作られました。 書体研究サークルへようこそ 1950年代から60年代にかけて、印刷面に水平垂直のグリッドをつくり、そこに活字や写真を機能的に配置してゆく「スイス・スタイル」が流行しました。簡潔で個性が抑えられたヘルベチカは汎用性の高い書体として今日なお広く使われています。 サンセリフ? ヘルベチカのような、直線的で装飾が少ない書体はサンセリフと