白いウニ縁起いいぞ 三陸沖、津波被害から復活の兆し 岩手県大船渡市の越喜来湾で見つかった白いウニ 【杉村和将】岩手県大船渡市の越喜来(おきらい)湾で17日、白いウニが見つかり、地元漁師たちの間で「縁起がいい」と話題になっている。ホヤの生息状況を確認するため、地元漁協の依頼で海中に潜ったダイバーが見つけた。 見つかったのは湾内の越喜来浪板海水浴場付近で、海岸線から50メートルほど離れた場所。水深約10メートルの岩の上に、他の黒いウニと一緒に張り付いていた。 北里大学海洋生命科学部の朝日田卓教授によると、通常生息する黒色のキタムラサキウニと同じだが、突然変異など何らかの理由で色素が欠けたと考えられるという。朝日田教授は「三陸でまれに見つかるが、震災後は初めてでは。津波被害で減っていたウニの数が、また増えてきているということかもしれない」と話している。