著者プロフィール: 森永賢治(もりなが・けんじ) 1992年、ADKに入社。通信、食品、化粧品、ファッション関連商品のマーケティング・ディレクターを経て、1999年「金融プロジェクト」リーダーに就任。現在、ストラテジック・プランニング本部長(金融カテゴリーチーム・リーダー兼務)。JMAマーケティングマイスター。 金融関連の広告を手掛けて15年。人々の意識や行動をつぶさに観察していると、いろいろなことが分かってきた。 金融は、色や形や匂いのないもので、ある意味、「価値そのもの」であるから、「お金」に向き合う人々の心理や性格を面白いように映し出す。そこには、プライドや自己顕示、はたまた不安と恐れという感情も絡み合い、複雑で多様な「行動」につながっていったりもする。我々は、そういったお金にまつわる意識と行動特性をとらえ、広告をはじめとするコミュニケーション活動に生かしているわけである。最近では「