前回まで、クラウドソーシングが企業に与える影響をまとめてきましたが、今日は個人事業主、フリーランスの立場で考えてみます。 この視点で何より重要なのは、「個人は受注者にもなるし、発注者にもなる」ということです。 フリーランスとして仕事を請け負い、収入を得ることもできるし、自分の仕事のうち、付加価値の低いプロセスを外注してコストを下げ、より意味のある仕事に時間を振り向けることができます。 たとえば取材ライターであれば、テープ起こしはクラウドワーカーに依頼し、最終の原稿化のみ自分でやればいいし、翻訳家も、原文を細分化してクラウド市場で翻訳してもらった後、自分が監修者として修正・校正し、最終的に質の高い翻訳に仕上げればよいのです。 本業のある人が講演を頼まれた時にも、手書きでざっくりとした講演資料の下書きを作ってクラウドワーカーに依頼し、アニメーションや音楽付のファンシーな講演資料に仕上げてもらえ