人類が初めて到達した地球外の天体、“月”。2017年は、世界初の民間月面探査レースに挑戦する日本の宇宙開発チーム「HAKUTO」が無人ローバーを月面に送り、レースの優勝とともに有人基地候補地の探査を目指しています。ということは宇宙移住の実現も、そう遠い未来の話ではないのかも? では、もし月に家を建てるとしたら、どんな構造や設備を備えた家が望ましいのでしょうか。宇宙を専門に執筆活動をされている林公代さんに疑問をぶつけてみました。 月の家は放射線や隕石からの防御が肝要! 地球とはまったく異なる環境になる月に住む場合、真っ先に考えないといけないのは、“放射線の防御”だそうです。 「地球と違って大気がなく、太陽や宇宙からの放射線がダイレクトに降り注ぐため被ばくしてしまいます。放射線もさることながら、日向と日陰で200℃以上の温度差がある厳しい環境ですし、隕石も直接落ちてきますから、外壁だけで守ると