タグ

2010年5月24日のブックマーク (7件)

  • 2010-04-11 - 猫を償うに猫をもってせよ

    私もオタどんに倣ってゼロ年代(この言葉好きじゃないが)のベストをあげてみよう。 桃谷方子『百合祭』2000 加藤詩子『一条さゆりの真実』2001 酒井邦嘉『言語と脳科学』2002 猿谷要『ハワイ王朝最後の女王』2003 阿部和重『シンセミア』2003 沓掛良彦『エロスの祭司 評伝ピエール・ルイス』2003 坪内祐三『『別れる理由』が気になって』2005 勝目梓『小説家』2006 西村賢太『どうで死ぬ身のひと踊り』2006 2007年以降はないのか? といえば、まだ読んでいないのがあるのかもしれないし、やはり三年くらいたたないと冷静な判断はできない。 - 『黒船前夜』が朝日にも書評が出て、これで読売、毎日、東京と揃ったわけで、しかしあれって他人ののつぎはぎで、別に新事実はないと思うのだが。 - たぶん単行に入っていないのだろうが、島田雅彦が無限カノン三部作を出した時に福田和也が批判した

    2010-04-11 - 猫を償うに猫をもってせよ
  • インタビュー・精神科医 斎藤環さん 絆を求めて

    引きこもりについて講演する斎藤環さん 【プロフィル】1986年、筑波大学卒。千葉県船橋市の佐々木病院で引きこもりの治療に取り組み、1998年「社会的引きこもり」(PHP新書)を出版。 「引きこもり」は、厚生労働省の対策ガイドライン作成に象徴されるように、社会問題として位置づけられた。この現象にどう向き合い、解決の道を切り開いていけばいいのか。「全国引きこもりKHJ親の会」(事務局・埼玉県岩槻市)の奥山雅久代表発起人と、関東地区でこの問題に取り組む精神科医、斉藤環さんに話を聞いた。二回に分けて紹介する。 ―「社会的引きこもり」とは、どういう状態でしょうか 斎藤 (1)非精神病性である(2)六カ月以上社会参加していない(3)二十代後半までの発症―と定義しました。でも現在は、(3)の年齢制限を外しています。三十代で発症する人も増えてきましたからね。 ―「社会的」という意味は 斎藤 家族

  • 宮崎哲弥 『公』と『共』―その立て直しのために

    2002.05.15 『公』と『共』── その立て直しのために みやざき てつや 評論家 1962年福岡県生まれ。慶応大学文学部社会学専攻卒、法学部法律学科中退。論壇誌、テレビ、ラジオなどのメディアを通じ、政治・社会問題からサブカルチャーまで広範に論じる。研究開発コンサルティング「アルターブレイン」副代表も務める。著書「憂国の方程式─日愛さぬでもなし」「人権を疑え!」「新世紀の美徳―ヴァーチャス・リアリティ」「正義の見方」「自分の時代の終わり」「身捨つるほどの祖国はありや」、共著「M2 我らの時代に」「日経済出口あり」「愛と幻想の日主義」など。 近年「公」を巡る議論が続いているが、私は「公」には二つの側面があると考える。第一は統治権力のあり方としての、つまり国家、公権力の原理としての「公」。第二はより身近な、私達の意識のなかで生きるべき「公」である。 一般に「公」の対義語は「

  • http://www.shgshmz.gn.to/shgmax/public_html/review/asahi_nationalism.html

  • CUT 2000/11 Book Review

    人種とスポーツと差別について。 (『CUT』2000 年 12 月) 山形浩生 こないだオリンピックとかいう行事があったそうで、ぼくは見ていないけど、でもおそらく陸上系の競技の多く(いやそれ以外も)は、黒人選手が上位を独占したはずだ。 これはオリンピックに限らない。最近日で人気が出てきた、アメリカのバスケットボール。黒人だらけ。野球もそうだ。フットボールもそうだ。アメリカは、いろんな人種の人がたくさん混じっている。その中で、どうして黒人だけが、スポーツの世界では有力なんだろうか。これが成績や進学率なら、「白人のほうが金持ちが多いから経済的にも進学する余裕がある」という議論もなりたつ。でもいまのスポーツは金もかかるし、競争は熾烈だ。敢えて黒人だけを選びだす社会的なメカニズムというのは考えにくい。 黒人のほうが、先天的にスポーツに優れた遺伝子を持っているのではないか。これは、だれもが当然考え

  • 「銃・病原菌・鉄」人々の格差は、しょせんすべては初期条件のせいなのかしら。

    人々の格差は、しょせんすべては初期条件のせいなのかしら。 (『CUT』2000 年 09 月) 山形浩生 なぜ人類がみな平等なんて言えるんだろう。 ヨーロッパ人もアジア人もアメリカ人もアフリカ人も、みんな優劣なく平等です、人種に優劣はありません――ぼくたちは昔からさんざんこのドグマにさらされてきた。 でも、あなたは気でそれを断言できるだろうか。いや、気じゃなくてもいい。日人の多くは Lonley Planet のガイドブックにあるとおり、すさまじい人種差別主義者だもの。口先だけでもいいよ。なぜ? どういう根拠で? ちょっと見てみれば差は歴然としているじゃないか。白人たちは、先鋭的な科学を発達させ、大都市と軍事力を育み、すさまじい組織力を発揮して他の地域を制圧し、支配してきた。中国やイスラームやインドだって、普遍性を持った文化をつくってきた。ローカルな島の中でチマチマやってきただけの日

  • 『「知」の欺瞞』 CUT 2000/07 Book Review ポストモダンに病んで/夢は枯れ野をかけめぐる。

    ポストモダンに病んで/夢は枯れ野をかけめぐる。 (『CUT』2000 年 08 月) 山形浩生 いや、ぼくは当にすごいと思ったのだった。高校時代に伊丹十三編集の「モノンクル」という雑誌でロラン・バルトなんかに触れて、そこから構造主義言語学とかもちょっとかじったのだった。ふーん、ことばは構造的に決まっているのか。意味とことばを写像で記述したら、言語のエッセンスが抽出できるんじゃないかな、とかぼんやり思った。政党をベクトル化してその和で政治動向を予測できるんじゃないかとか、高校生のぼくはそんなことばっか考えていたのだ。学校で習う社会や国語は、羅列ばっかでつまんなくて、もっと質がえぐり出せんのかと思ってたんだもの。だから、ポストモダン思想家の話をきいて、ホントにすごいと思った。ジュリア・クリステヴァが詩的言語を厳密に数学的に定式化した? おお、やっぱできるんだ! ジャック・ラカンは無意識の言