2007年展望:ビジネス編 「人口減少でも繁栄」に疑問、解決策は移民受け入れ (森 摂=NPO法人ユナイテッド・フィーチャー・プレス(ufp)代表、雑誌「オルタナ」編集長) 今年、トヨタ自動車が北米市場でシェア1位を取れるかどうかが注目されている。しかし、お膝元である日本では自動車市場が縮小を続けている。張富士夫・日本自動車工業会会長(トヨタ自動車会長)は2006年12月21日の記者会見で、「2007年の国内自動車販売台数(軽自動車を含む)は、2006年実績に比べて2.0%減の563万台、3年連続の減少となる」との見通しを示した。好調なはずの軽自動車も、「2006年実績に比べて1.1%減の199万台」が見込まれている。 これまで日本は「世界第2の自動車市場」の座を守り続けてきたが、それを中国に奪われた。中国自動車工業協会は1月11日、2006年の新車販売台数が前年比25%増の721万