何かとマイナスイメージを持たれがちな足立区。ところが近年、東京23区で「定住率ナンバーワン」を誇るなど、その住みやすさから再評価が進んでいるという。足立区に何が起こっているのか? 『なぜか惹かれる足立区』(ワニブックス刊)の著者で、一般社団法人「東京23区研究所」所長の池田利道氏に、足立区の鉄道整備と沿線開発の歴史について解説してもらった。 異なる発展をした「三兄弟」 数年前のことになるが(足立区、葛飾区、江戸川区の)東部3区を取り上げたある雑誌が、キャッチコピーに「下町三兄弟」と銘打った。思わず「うまいな!」と、感心してしまった。 目黒、世田谷、杉並の3区だったら、「山の手三姉妹」の方が似合うが、東部3区はやっぱり男兄弟でないと収まりが悪い。兄弟だから似ていることはいうまでもない。だが、個性は違う。 東部3区のどこが長男で、どこが次男で三男か。それは市街化の歴史をみると明白だ。2015年
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