代表選手を集めることのできる時間を考えると、実質、ロシアワールドカップまで残り1か月もない段階でのハリルホジッチ監督の解任を驚きを持って受け止めた。何よりも選手が戸惑うだろう。「今更?」といった印象を拭えない。 私は、いつまでも選手選考をしていて、一向にチームのベースとなるメンバーを固めて成熟させていく作業に移らないハリルホジッチ監督の手法に疑問を感じて問題提起をしてきた。解任のタイミングは、2年前の9月にあったワールドカップのアジア最終予選の初戦でUAEに負けた時点、遅くとも昨年12月のEAFF E-1サッカー選手権で韓国に1-4と大敗した時点など、いくらでもあったはずだ。 最後の欧州遠征となる3月のマリ戦、ウクライナ戦を1分1敗で終え選手から不満の声が続出したことが最終的な解任の理由だったのかもしれないが、そこまでサッカー協会側とハリルホジッチ監督の間でチーム状況を改善するための議論が