SNSをマーケティングに生かすうえで、消費者の「認められたい」「愛されたい」という承認欲求や自己顕示欲を満たすコミュニケーションをするのは一つの手段だ。だが、SNS利用が一般化するにつれ、利用者のリテラシーが向上し、どのような行動がSNS上適しているのかを判断する基準が大きく変わっていることを理解しなければならない。個人ではなく大勢で盛り上がることで消費が生まれる、新たなSNS消費が急拡大している。 写真・動画に特化したSNS「Instagram」で受ける写真を撮ることを目的に消費する「インスタ映え」というキーワードが話題を呼んだ。だが、そのような個人の承認欲求や自己顕示欲を満たす消費は今や昔になっている。常時、オンラインでつながっていることが当たり前の時代になる中、「今、この瞬間をみんなで盛り上がる」という新たな消費が広がっている。 こうした新たな消費のあり方を筆者は「ウエーブ消費」と呼