翌日、前回の記事を朝書いて、テレビをつけて仰天する。 千曲川を始め、多くの河川が氾濫していた。 前々回に書いたが、長野に住む友人とLINEで、 「二度目はやばい。なんかあったら、長野でお世話になります」 というような文章を書いて、気安く「おう任せとけ」なんて会話をしていた。 それが全くの逆転現象になった。 友人は新人時代に長野に配属になった。 独身時代と新婚時代は賃貸に住んでいて、今は家を構えている。 家になってから、なかなか行けなくなったのだが、毎年年賀状はやりとりしているので、住所は当然知っている。 ネットで氾濫地域を検索した。 友人の自宅は、そのエリアからは離れていた。 胸をなで下ろす。 停電をチェックしても、大丈夫そうだった。停電は戸隠など、山間部で起こっていた。 LINEで状況を確認したいが、相手が避難していたり、もう浸水していて、屋根の上で救助を待っているような状況で、「大丈夫
![第3話 十月十四日、台風通過後 - 都内、半パニック(まさりん) - カクヨム](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/344e42f5970e558621d45c2328c0cb634b4a2fe3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-static.kakuyomu.jp%2Fworks%2F1177354054891638493%2Fogimage.png%3FddC5h76mC-BnbW9yVR48GanY7m0)