自宅や街中でも、人々は“テレスクリーン”という双方向の映像装置で監視されている。その背景は一党独裁の社会である。党及び、そのトップ「ビッグ・ブラザー」に背く言動が発見されると、思想警察に捕らえられて監禁、拷問される。 英国の作家ジョージ・オーウェルさんが1948年に執筆した未来小説『1984年』のストーリーだ。71年前、旧ソ連を念頭に書かれた作品であるが、スマホやネットワーク化された監視カメラは、21世紀のテレスクリーンの如くオーバーラップされてくる。 飲食店の看板には「キャッシュレス」や「×現金」の文字。夕方になると仕事帰りの会社員でにぎわう。店内で利用できるのはクレジットカードや交通系ICカードなどの電子マネーだけ。 そこにQRコード系利用の支払いも加わるのだろうか。スマートフォンやカードをかざすだけで、割り勘での支払いにも対応できる。同様の店が日本でも現れているらしい。 世界ではキャ