超党派の日韓議員連盟(会長・額賀福志郎元財務相)と、韓国の韓日議連(会長・黄祐呂(ファンウヨ)セヌリ党代表)は30日、東京で合同総会を開き、日中韓3か国共同の歴史教科書の実現に向けた努力を日韓両政府に促すなどとした共同声明を採択した。 合同総会開催は2年ぶりで、日本側は約70人、韓国側は約40人が出席した。 声明は歴史教科書のほか、〈1〉2018年の韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪と20年の東京五輪の成功に向け、青少年ボランティア組織の結成など支援策を協議〈2〉北朝鮮による日本人拉致問題の早急な解決に向けた相互協力〈3〉朝鮮通信使の世界遺産登録などの実現に向けた協力――などが盛り込まれた。 一方、共同声明の原案にあった「日韓首脳会談実現に向けた環境づくりのための協力」という文言は、韓国側の要請で削除された。「韓国与党セヌリ党議員らが対日強硬政策をとる朴槿恵(パククネ)大統領に配慮した」(