荒井聰国家戦略相(64)の政治団体「荒井さとし政治活動後援会」(解散)が東京都内の知人宅を「主たる事務所」として届け、6年間で約4200万円の事務所経費を計上していた問題は、民主党が「違法性はない」として公開した領収書に、私的なものとみられる支出が含まれていたことが発覚するなど、荒井氏や同党の説明の信用性が薄れてきている。 ◆変遷◆ 民主党が10日に公開した同後援会の領収書には、支出に漫画や下着など、事務所の維持に関係がないと思われるものが含まれていた。これについて、荒井氏は同日夜、「秘書が夜中まで働いても超過手当を払っていない中で、少し余裕を持ってもらう(ことも必要)」と説明した。 だが、荒井氏は11日午前の閣議後会見で、その説明を撤回した。領収書で確認できた、女性向けを中心とする漫画の本や雑誌は計60冊にのぼり、金額は計約2万8000円。荒井氏は女性の政策秘書に事情を聞いた結果として、