2006年ワールドカップ・ドイツ大会のサプライズ選出から4年。巻誠一郎は今夏、ロシア・プレミアリーグのアムカル・ペルミで、新たなるキャリアをスタートさせた。 ドイツで世界の舞台に立ち、その後のオシムジャパンではFWの大黒柱に据えられた男にとって、ジェフ千葉のJ2降格、そして今季の苦境は予期せぬものだった。1年でのJ1復帰を誓った彼が直面したのはまさかの控え生活。そして今季限りでの契約打ち切りを通告される。「僕にとってはマンチェスター・ユナイテッドやバルセロナと同じ価値がこのクラブにはある」と口にするほど、千葉を愛していた巻にとっては、大きな挫折だった。 そこで決断したのが、ロシアという新天地への移籍である。異国から届いたオファーを快諾した彼は今、慣れない環境で日々、模索を続けている。そんな巻に現地で会い、ロシアでの生活やプレーの難しさなど近況を聞いた。 ■ロシアのサッカーは全く分からな