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  • ACLを愉しめない: 武藤文雄のサッカー講釈

    昨日の天津泰達-フロンターレ、今日の山東魯能-ガンバ。 それにしても、中国中国のチームと試合をする度にどうしてこんな事になるのだろうか。もう猶予はならない。日協会は、映像を証拠に、はっきりと正式な抗議をして、AFCと中国協会に明確な回答を求める段階だろう。 観客がバカなのは仕方がない。腹立たしい事この上ないが、ある意味では自分のクラブを勝たせたいと熱狂しているだけなのだから「敵ながら天晴れ」と言えるのかしれない。 まともに芝生を養生できないのも仕方がない。理想的な美しいサッカーを見せようとする文化がないだけなのだから。 ちなみに、山東-ガンバの方が天津-フロンターレよりは随分まともだった。これは主審の差と日サイドの選手の冷静さの差だろうか。 ガンバの試合の主審は、山東のラフファイトにはそれなりに毅然と笛を吹いていた(もちろん警告にとどめず退場にして欲しい場面も多かったし、もっとカード

  • 2人のスピードスター: 武藤文雄のサッカー講釈

    J1第9節。日本代表に直結しそうな攻撃タレント達の活躍があちらこちらで見られた。たとえば、山瀬と前田遼一それぞれの個人技による得点。負傷さえなければ、代表の中核を担ってもおかしくない2人の復調は大変めでたい事だ しかし、やはり節の最大の話題は、この2人と同じアテネ五輪世代の石川直宏のハットトリックだろう。アルディージャ守備ラインの裏を付き冷静に決めた2得点。鮮やかなドライブシュートの3点目。瞬間的なスピード、正確な技術、そして何よりも的確な判断。誰しも、この試合のプレイ振りを見て代表復帰の可能性を考えたのではないか(ここ最近の試合でも相当好調だったようだが)。 石川は若い頃から瞬間的な加速の速さが高く評価されていた。細かなタッチのドリブルから突然の加速で敵を抜き去る能力は国際試合でも十分に通用していた。が、この能力が目立ち過ぎるのがこの選手にとっての悲劇だったのではないかと思うのだ。石川

  • 中澤祐二と松田直樹: 武藤文雄のサッカー講釈

    一時他のクラブへ移籍するのではないかと報道されていた中澤のマリノス残留が決まったと言う。 まあ邪推だが、中澤としては、2月11日から再会するワールドカップ予選の準備を考えると、「移籍は現実的でない」と判断したのではないかと。1ヶ月にも満たない短いオフでは、余裕を持って環境を変える時間すらないのだから。破綻する日程に伴う代表選手たちのオフの異様な短さは、彼らから移籍の自由(より正確には、移籍すべきかを熟考する権利)をも奪っているのではないかと言うのは考え過ぎか。 ともあれ、中澤は来期もマリノスでプレイする。そして、マリノスには松田直樹がいる。2人の日サッカー史に残るセンタバックが、共に30歳を超えた今なお同じチームでプレイする事が、当に適切なのだろうか。 マリノスがJを連破していた頃、2人はまだ若かった。仕掛けてくる敵に対し、それぞれが単純に1対1で圧倒し、敵のクロスをはね返し、前線のチ

    masashichan
    masashichan 2009/01/20
    そうかなあ?
  • 謹賀新年2009 -素晴らしい試合での年初に満足-: 武藤文雄のサッカー講釈

    あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。正月はゆっくりさせていただきました。今年の講釈は少々時間遅れとなりましたが、あの素晴らしかった天皇杯決勝からスタートします。 新年早々、素晴らしい試合で見ることで1年をスタートできる幸せを感じさせていただいた。 レイソルは、立ち上がりこそ、ガンバ守備ラインの後方をうまく突いて好機を作った。しかし、元々最近のレイソルは、後半フランサ、李忠成を時間差投入してからが勝負なので、前半は無理をしない。一方のガンバはスローテンポに短いパスを回しボール保持時間を長いが、連戦続きで疲労過多、後方からの追い越しも少なく好機は作れない。結果的に静かな前半だった。 西野氏はユナイテッド戦以降ずっと同じスタメンで戦ってきたが、この日は播戸を外しルーカスをトップに戻し、寺田を起用した。中盤は橋来のボランチに起用し明神と並べ、負傷が心配されスタメン回避

  • 西野氏の勝利、そして明神: 武藤文雄のサッカー講釈

    天皇杯準決勝、マリノス対ガンバ。 まさにカップ戦のセミファイナルと言うべき死闘。中でも疲労困憊のガンバの奮闘振りには恐れ入った。熱い目で見れば西野朗氏と山口とその仲間達による執拗な勝利への執念の勝利と言える試合に見えた。試合終了後、西野氏も決勝点を決めた山崎も「勝利への執念」を語っていた。しかし、醒めた見方をすれば木村浩吉氏の采配ミスと、西野氏の的確な采配による、正に監督の能力差が如実に現れた試合だった。 拡大トヨタカップの初戦で二川と佐々木が壊れた以降、ユナイテッド戦から4試合続けて同じスタメン。西野氏とすれば、選択肢も限られた状態で、非常に難しい試合だった。そして、前半半ばでガンバの選手達の疲労が絶望的なのが明らかになった。マリノスが走力で中盤を支配し、幾度となくガンバ陣に迫る。ガンバの好機は、序盤に明神の縦パスから播戸が完璧な抜け出し、狙い済ました一撃がポストを叩いた場面くらい。以降

  • まず試合数を減らす事、話はそれからだ: 武藤文雄のサッカー講釈

    陰険なイヤミに対し、賛否両論の熱い議論に多謝。過日のエントリで述べた事がほとんど全てなのだが,改めて現状の試合数のままでは秋春制が事実上不可能である事、そしてそれを強行しようとする事への疑問を述べたいと思う。 とにかく何をどう改善するにしても試合数を減らさなければならないのだ。先回述べた通り、現状の日サッカー界においては、以下の約70試合はバッティングしない日程にする必要がある。もちろん1人の選手が年間この試合数をこなすのは事実上不可能だろう。けれども、ACLに出場し、代表でも定位置を確保しているトップスターが「出場する可能性のある以下の試合」は、それぞれ中2,3日は最低空けた日程にしておく必要があると言う事だ。彼が仕える代表あるいはクラブの監督がどの程度彼に休息を提供するか(できるか)は別な話だが。-Jリーグ 34試合 -ACLの1次リーグ(ナビスコ1次ラウンド)6試合 -ナビスコの決

  • 加地の代表引退について: 武藤文雄のサッカー講釈

    加地が代表チームからの引退の意志を公表した。若い頃は右サイドのスペシャリストだったが、最近はガンバの重要な試合で色々な仕事をこなすなど、プレイの幅も広がってきていた。そして、元々の持ち味である抜群の冷静さと瞬発力。これまでの経験を活かすのはこれからと期待していたのだが。過日も坪井が類似の発表を行ったが、ちょっと考え込んでしまう事態だ。 そして、加地の代表引退宣言は、ここ数年日協会が超過密日程を放置し続けた事に要因があるのではないかと考えた。以下理由を述べる。 代表チームに長く選考され続けた選手が、代表を去るのは、通常は大きく分けて5つの場合が考えられる。1つは年齢的に能力が少しずつ衰え、ある時期をもって選考されなくなる場合。これは当然ながら最も多く、一般の代表選手に限らず、井原、カズ、福田、堀池ら圧倒的な実績を残した選手もこのように代表を去っている。2番目としては、監督の評価が下がるなり

  • 日本のクラシコ(下): 武藤文雄のサッカー講釈

    西野氏の続きに行かなくてごめんなさい。ご要望にお答えして連勝したあたりで書きますね(それにしても、何と言う過酷な日程なのだろうか、そして来期の「改革ACL」ではさらに試合数が増えると言う情報も...)。 読売対日産を「クラシコ」(繰り返すが「伝統の一戦」の方が適切に思うけれど)と呼ぶ事に否定はしないが、私のような年齢の人間には、いずれのクラブも70年代後半以降に強くなってきた新興チームと言う印象がどうしてもある。 ちょうど私が熱心にサッカーを追いかけ始めた頃のJSLは、ヤンマー(現セレッソ)、三菱(現レッズ)、日立(現レイソル)の3強時代と言われていた。中でも、ヤンマー-三菱戦は、非常に注目を集めた対決だった。そう言う意味では、セレッソがJ1に復帰すれば、将来そのような販売促進に挑戦するのは、結構面白いのではないか。釜のように華のあるオジサンもいるし(一方のレッズはそのような販促をする必

  • 日本のクラシコ(上): 武藤文雄のサッカー講釈

    先日も言及したが、ヴェルディが、マリノスとのホームゲームを「クラシコ」として販売促進を行った。日テレビも珍しく地上波で生放送。夜のテレビニュースでも再三採り上げられたので、「クラシコ」との情宣は成功だったのだろうか。ただし、NHKのJリーグダイジェストで、木村和司氏が寂しいと語っていた21798人と言う観客数は今一歩だったが。もっとも和司の全盛期の日産対読売の観客数など、1万人行けば超大入りだった訳だけどね。 個人的には、「クラシコ」のような外来語を使うとどうにも印象が軽くなるので、「伝統の一戦」の方が販促上はよいように思うのだが。「多摩川クラシコ」と言う「軽さ抜群のグッドアイデア」が既に先行して一定の成果を挙げているのだし。 もう1つ、テレビのアナウンサが提供する情報が混乱していた。どうやら、クラシコの開幕をJ開幕戦(あの、ほんの僅かな期間でいなくなってしまったオランダ人のマイヤーの先

  • 読売対日産: 武藤文雄のサッカー講釈

    4月16日発売のエルゴラッソに書いたものです。5月3日に国立で行われるヴェルディ-マリノス。この試合を「クラシコ」として捉える一貫のシリーズもの連載に寄せたものです。 この両クラブの黎明期の戦いについて、ちょっとしたエピソードを軸にまとめたものです。 (2008年5月3日) 実は入稿前に、エピソードをより多数入れた文章も書いたので、せっかくなのでそちらも公開します。 (2008年5月5日) (エルゴラッソに入稿した文章) 1992年1月1日、天皇杯決勝、読売対日産。J開幕を1年後に控え、80年代から日サッカー界をリードしてきた両チームの直接対決、国内チーム同士の試合では史上初めて満員の国立競技場が実現した。 両チームが公式戦初対決は77-78年シーズンのJSL2部時代に遡る。読売はブラジル出身のジョージ与那城、ユース育ちの小見幸隆、松木安太郎らを軸に悲願の1部昇格を狙っていた。一方、関東

  • 将軍松田直樹対エスパルスカテナチオ: 武藤文雄のサッカー講釈

    今日は忙しかった。朝一番で少年団の練習、ちょっと早退して坊主の中学校の公式戦を2試合(PK戦でしぶとく勝ち抜いた、坊主はまだ試合には出られないのだけど)応援したらもう夕方になっていた。これはこれで別な機会に。 帰宅してインタネットを開くと、ベガルタはロスタイムに追いつかれての引き分けとの由、映像未見詳細不明だが、2点目取れない症候群とも言うべきか。これもこれで別な機会に。 いささか疲労気味ではあったが、テレビ桟敷で後半からアントラーズ-ガンバを観戦。期待通り見事な試合だったが、両チームとも攻め切れず。終盤の小笠原を軸とするアントラーズの猛攻を、山口と明神を軸にしのぐガンバの奮闘が面白かった。両軍とも水曜日の勝利を期待したい。 もう1つ。加藤久対鈴木淳と言う、宮城県出身の巨人同士の決戦は、サンガが3人退場する大乱戦になったとの事。激怒の久さんまで退席との事。この試合はちゃんと映像を見る必要が

  • 「不快」の要因: 武藤文雄のサッカー講釈

    戯言です。不愉快に思う方がいたらご容赦を。 過日の事だが、複数の著名自称サッカー評論家が、「拡大トヨタカップのレッズサポータの応援は、大した事がなかった」と言う趣旨の発言を行ったとの由。まあ、彼らの発言は、過去も再三に渡り(私を含め)いくばくかのサッカー狂を不快にし続けてきた。この機会に、何故彼らの発言は、かくも私(のようなサッカー狂)を不愉快にさせるかを考えてみたので、以下述べる。彼らの発言など不愉快になるのだから無視すればよいし、他に愉快になるようなサッカーの話題も多々あるのに、わざわざ不愉快な話題に関して講釈を垂れる私自身の矛盾も感じるのだけどね。 とは言え、私は「レッズサポータの応援が世界レベルか否か」を論じるものではない。そもそも、その命題そのものが、あまり意味の無い事だし。あくまでも、稿は「著名サッカー評論家への不快感の理由」のみを述べるものである。 まず、こちら。これは対談

    masashichan
    masashichan 2008/01/24
    「打ち砕かれる直前までは、絶叫するのがサポータなのだ。そして、打ち砕かれた直後に言葉を失うのだが」
  • 強豪クラブの補強: 武藤文雄のサッカー講釈

    レッズが精力的な補強を行っている。 高原、アレックスと欧州でプレイしていた日人選手を獲得(アレックスはレンタルからの復帰だが)、国内のブラジル人FWとして最高レベルの実績を挙げているエジミウソン、さらに若手選手としては国内最高の素材の1人梅崎の加入も決定済み。離脱する中心選手は今のところワシントンが確定、長谷部が微妙くらいの模様。ネネもチームをさる模様だがこの選手は「貴重な控え選手」と言う位置づけだったし、細貝の成長でここは十分カバーできそう。小野は負傷で移籍し損ねたがゆえの残留が有力なようだが、諸問題を抱える小野だっていないよりはいた方が格段にチームのためになる。しいてマイナス要因を挙げるとしたら、「突出した個性を持った控え選手」である内舘と岡野が年齢的に厳しくなってくるくらいか。いずれにせよ、ただでさえ国内屈指の戦闘能力が一層高まったように見える。 しかし、そう事は単純ではないように

  • 望月監督辞任に思う: 武藤文雄のサッカー講釈

    公式サイトに掲載された記者会見によると、ベガルタフロントは留任をオファーしたが、望月氏自身が辞意を譲らなかったとの事。もっとも「京都戦後にオファーしヴォルティス戦後に断られすぐ記者会見」と言うスピードは、フロントとしてはいささか淡白過ぎるように思える。常識的にはより早い段階でオファーし、強く慰留すべきだったのではなかろうか。 もっとも実際の事の経緯は、よくわからない。記者会見では「J1昇格を逸したから」と語っているようだが、クラブは留任を依頼し、さらにはサポータの多くも留任を期待していたのは自明であり、いささか疑問のある応答だ(大体、その論理だとJ1昇格に失敗する度にベガルタは監督を代えなければならなくなるではないか)。一部に噂されている単身赴任の問題が大きかったのかもしれない。あるいは、自らのキャリアメークを考慮し、次のステップを考慮したのかもしれない。 しかし、済んだ事だ。望月氏は我々

    masashichan
    masashichan 2007/12/05
    クラブの継続
  • フィールドプレイヤがゴールマウスに立つ: 武藤文雄のサッカー講釈

    10月13日は痛恨の日だった。その週半ばに突然に「歯に激痛」が走り、急遽歯医者に行かなければならないなど、様々な予定をずらさなければならなくなり、結果的にナビスコの準決勝の生観戦を断念せざるを得なくなったのだ。 伊藤の信じ難いミドルシュートも、ようやく調子に戻ってきた憲剛の鋭いパスも、マリノスの迫力満点のパワープレイも、もちろん見たかった。しかし、何より悔しいのは、松田直樹のゴールキーパ振りを見ることができなかった事だ。 交代枠を使い切った後にゴールキーパが退場になったり負傷して、フィールドプレイヤがGKを勤める光景は、ごくたまに見る事ができる。Jリーグでも、ワシントンや岩テルなどが勤めた映像をみた記憶がある。確か、ワシントンはGKが退場となる反則で提供したPKを止めたはずだ(正確には敵の小笠原が勝手に外しただけなのだが)。 JSLでは、67年に釜が敵GKを職、フィールドプレイヤと

  • 優先順位の明示化: 武藤文雄のサッカー講釈

    天皇杯、ベガルタは敢え無く初戦(3回戦)で順天堂大学に敗れてしまった。中2日でリーグ戦がある日程だっただけに、普段出場機会のない選手を多用した事もあるのだろうが、残念な事だ。もっとも、J1昇格を目指す死闘継続中なだけに、仕方が無い思いも強い。まずは明日のモンテディオ戦にしっかりと勝利を収め、J1昇格体制を整えて欲しい。 もっとも、各方面で話題になっているが、 現在J2の上位4チームが、全て天皇杯3回戦で敗戦してしまった。お互い、お付き合いのよい事だ。これが3チームだったら「入替戦以上確定」と戯言を語る訳だが、4チームだけに相互に微妙な感覚が漂う。勝ち点勘定から言えば、しっかりと勝利を収めたセレッソ、ベルマーレ、アビスパを加え、混迷の第4クールが愉しく継続する。最後に笑うのは我々だが、お互い愉しく罵り合いましょう。 と、当は明日のモンテディオ戦について、単純な精神論を述べようと思っていたの

    masashichan
    masashichan 2007/10/10
    ここに年代別代表を入れるとさらにひどい式ができそうですな
  • 日産スタジアムの惨劇: 武藤文雄のサッカー講釈

    夏休みに入ったのだが、さすがに徳島に行く余裕はなく、坊主とマリノス-横浜FC戦を観に行った。横浜ダービーと言う事もあり、マリノスが相当精力的に販売促進を実行していた試合だ。試合中の公式発表によると、53916人の入場。大観衆の見守る中のダービーマッチの雰囲気は中々だった。もっとも、誰もあのような試合展開になるとは予想はしていなかっただろうが。 また、多くの観衆がダービーマッチにも関わらずマリノスを応援していたのも興味深かった。このあたりは、「マリノスは横浜で圧倒的な大衆支援を受けているため」なのか「マリノスの知名度が横浜FCと比較して圧倒的に高いため」なのか「両軍を比べる限り『過去よりも現在あるいは未来がピーク』のスター選手はマリノスが圧倒的に多いため」なのか「80年代半ばからプロ化を推進した日産の努力の蓄積のため」なのか「マリノスが販売促進した事による事そのもののため」なのか、色々な事情

    masashichan
    masashichan 2007/08/16
    そんな下品かなあ…
  • 豪雨の三ツ沢: 武藤文雄のサッカー講釈

    連休最終日。帰省先の仙台から自宅に戻る途中で、三ツ沢の横浜FC-ヴィッセルを見に行った。さすがに厚別までは行かれないし。もっとも、三ツ沢と言うところは、全く雨を防ぐ術(属名屋根)が全くないのが潔い。旅行の帰りと言う事もあり、雨具は全く不備。したがい、横浜駅前のスーパーマーケットで購入した雨合羽のみで豪雨をしのぎながら親子で観戦と相成った。 両軍とも、サイドに攻撃的MFを張らせるボックス型の4-4-2でガップリ四つでぶつかる試合。ただし、双方のメンバ攻勢とチーム連携の成熟には相当の開きがあった。 中々勝ち点を伸ばせない横浜FCだが、とにかく攻め手がない。 久保はまだ体調不十分。運動量そのものもないのみならず、高いボールが取れない(マークしていた河の高さと強さはなかなか、この選手は五輪代表候補になってもおかしくないと思うが)。久保人もその事をよく理解しており、速くて低いボールを要求するのだ

  • マリノスのノーゴール判定について: 武藤文雄のサッカー講釈

    またもホームで引き分けたベガルタについては別途。まあここまで4勝3分けでトップなのだから文句を言う筋合いではないのだが。とは言え、萬代の技巧的な同点弾は見事だったな。この男の連続試合得点は当に嬉しい。 さて昨日のマリノス-レイソル。山瀬の見事なシュートがノーゴールの判定となった場面について講釈を垂れたい。あの場面の審判団の判定について、批判の声が多いようだ。けれども、普段審判批判論を述べる事が多い私だが、この場面については審判団に同情的である。 さて、あの場面を振り返ってみる。実は以下は、あの試合をテレビ観戦していた友人の某有名ブロガZさん(ただし、最近更新停滞中)が、某所でまとめてくれたものを利用している。ただし、一部は修正しているので、文章に対する責任はもちろん武藤にある。 <以下問題の場面> ・柏DF古賀へ大島がプレッシャーを掛ける。 ・古賀はGK南にバックパス。 ●古賀がバックパ

  • アジアチャンピオンズリーグの存在意義: 武藤文雄のサッカー講釈

    フロンターレの敵地での快勝周辺でこんな記事を見つけた。現地で憲剛たちと共に戦ったサポータ達が、率直に言って羨ましい。 この記事を読みながら、松田直樹達と共に戦った事のある男と飲んだ時、彼が「首都ではない町ゆえに、日からの直行便がない不便さ、2度と行かないであろう町での邂逅」などを、実に愉しく語ってくれたのを思い出した。もっとも彼らの中には、「旗を取り戻すために、かの地を再訪したツワモノ」もいたようだが。ああ、羨ましい。 彼らの体験と比較すれば、私のアウェイゲーム体験など、非常に可愛らしいものだ。代表チームの試合は、ほとんどが首都なり主要都市で行われるのだから。 逆に考えれば、もっとわかりやすい。ただ自らのクラブを愛するサッカー狂が、生涯でたったの1度来日する事を考えてみよう。彼(彼女)が日で唯一滞在した町が、鹿島であり、磐田であり、鳥栖であったとしたら。彼(彼女)の日観がいかなるもの