根が深いフェイエノールトの低迷 【海外通信員】2006年12月08日 フェイエノールトが、混乱している。オランダリーグは12月3日に第15節が行われた。フェイエノールトはホーム、デカイプにヘーレンフェーンを迎えて、4―3で勝利。なんとか勝ち点3を得ることに成功した。だが、その内容は決して褒められたものではない。むしろ、混乱するチームを象徴するかのような試合展開だった。 前半24分に今季リーグ得点数トップのアフォンソ・アルベスに先制ゴールを決められるも、フェイエノールトは後半19分までに、ハイセヘムスの2ゴール、ルシウスのPKで3―1とリードを奪う。この時点でスタジアムには楽勝ムードすら漂った。優勝争いをしようというチームなら当然、試合のすう勢を決しておかなければいけないスコアだ。ただ、今年のフェイエノールトはこのままでは終わらない。29分、34分と、立て続けに失点して、あれよあれよという間
過剰な称賛より、きっちりした評価を 【戸塚啓】2006年11月30日 中村俊輔が好調だ。チャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で決めた直接フリーキックは、文句なしに素晴らしい一撃だった。ヨーロッパには優れたフリーキック・アーティストが何人もいるが、元鹿島のレオナルドも絶賛する中村の左足は、間違いなく上位にランクされるだろう。 そうはいっても、いつでも、何でも褒めればいいと言うわけではない。 個人的に強い違和感を覚えるのは「得点に絡んだ」という表現である。週末の各国リーグの結果を伝えるスポーツニュースに多いのだが、ラストパスの前の、そのまた前の前ぐらいまで場面を巻き戻して「ゴールに絡んだ」と伝える。ゴール前でシュートを打ち損なっても、それが得点につながれば「○○選手の頑張りが得点を呼んだ」ことになる。 たとえば、攻撃の起点となるような素晴らしいサイドチェンジがあったとする。それ
どっこい、日本人は使えるんだ 【金子達仁】2006年11月23日 これはもう、手放しで喜んでいいニュースである。中村俊輔、実に素晴らしい決勝ゴールだった。 W杯における無残な成績と不甲斐(ふがい)ない戦いぶりに、欧州における日本人選手の価値とイメージは暴落していた。ある代理人氏は、日本の選手を売り込みにいったところ「日本の選手は戦えないからもういらない。それよりも、韓国の選手はいないのか」と言われたこともあったという。 ひいき目ではなく、わたしは日本選手の能力が韓国人選手より劣るとはまったく思わないし、戦うメンタリティーがないとも思わない。ドイツにおける日本が無気力に見えたのには明確な理由がある。しかし、日本人としての思惑とは関係のないところで、日本人選手に対する見方が厳しさを増していたのは事実である。 そもそも、ほんの10年前は、欧州のクラブにとっての日本人選手は単なる金づるでしかな
[川本治 本論]オーバーラップはリスク高い 【ニッポン原論】2006年10月16日 闘莉王は今の日本のDFに足りないものを持っている。11日のインド戦後半はボランチ3人で3バックを形成し完封したが、国際舞台になったときはどうか。最終ラインで相手をはね返す高さや強さ、勢いを兼ね備える闘莉王の存在は大きいし、今の代表に少ないチームを鼓舞する声もある。3試合連続ゴールという攻撃力に注目が集まるが、得点が取れるから彼がいいDFというわけではない。センターバックがオーバーラップを仕掛けるのは本来はあってはいけないこと。浦和では鈴木、代表では阿部もカバーしてくれるが、Jリーグやアジアならともかく、10年のW杯のことを考えるとリスクが高い。オシム監督も千葉にストヤノフという同タイプのリベロがいるから理解しているだろうが、状況によっては攻撃参加を自重させることもあるだろう。もちろん彼自身が「世界は違う」と
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