近年、「夜は遅くまで元気に遊んでいるのに、朝になるとめまいや頭痛を訴えて起きられず、遅刻や欠席を繰り返す子ども」が増えています。 親としては、子どもが朝起きられず遅刻や欠席を繰り返すと、「夜更かしするから、朝起きられないんだ。」、「学校をさぼりたいだけだ。」と思って叱りつけることが多いでしょう。 しかし、朝起きられない子どもの中には、起立性調節障害という病気を抱えている子どもが一定数いることが分かってきました。 起立性調節障害とはどんな病気で、何が原因で発症するのでしょうか? この記事では、起立性調節障害の原因と症状について紹介します。 起立性調節障害とは 起立性調節障害とは、自律神経系(意思とは無関係に身体の機能を調節する神経)の異常による病気です。 自律神経失調症の一種で、英語表記の「Orthostatic Dysregulation」を略してODと呼ばれることもあります。 起立性調節