ヴォンダ・シェパードによる「Ally Mcbeal」のオープニングテーマ曲「Searching My Soul」 「勝手にしやがれ」(原題 À bout de souffle)はこの話題で多くの人がパッと思いつく例だと思うのだけど、他にも素晴らしい名邦題というのは数多ある。昔、福田和也センセが授業中に映画タイトルの名訳の代表例として挙げていたのはマルクス兄弟の「我輩はカモである」(原題 Duck Soup)だったし、個人的には本だが、澁澤龍彦訳の『大股びらき』(原題 Le Grand Écart)が好きだし、「風と共に去りぬ」(原題 Gone With the Wind)とか「ライ麦畑でつかまえて」(原題 The Catcher in the Rye)なんかは、ほぼ直訳なのに細かな言葉の響きが、むしろ原題より美しいんじゃないかとすら思う。