神経発達症(発達障害)の小児に特に多いとされる睡眠障害。自閉スペクトラム症(ASD)の50〜80%、注意欠如・多動症(ADHD)の25〜50%に発生するなど神経発達症では睡眠障害が高頻度に合併することが報告されているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大と外出自粛は、神経発達症の小児と家族に多大なストレス・不安感を引き起こし、睡眠障害の発生頻度がさらに増加することが懸念されている。 そうした状況の中、日本小児神経学会から早期承認要望が出されていたメラトニン製剤(商品名:メラトベル)が「小児期の神経発達症に伴う入眠困難の改善」を効能・効果として今年3月に承認、6月に発売されたのを機に、小児の睡眠障害の実態と今後の治療について専門医らが解説するメディアセミナー(主催:ノーベルファーマ)が7月30日、オンライン形式で開催された。 ■睡眠衛生指導を実践した上で薬物療法を セミナーに